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三叉神経鞘腫 2. 病院行脚

記載予定
1. 初期症状 
2. 病院行脚 ←ココ
3. 入院前
4. 手術
5. 手術後の体調
6. 入院中の過ごし方
7. 退院後
8. かかったお金、時間、まとめ

病院行脚 町医者編 症状開始から1か月半

町の脳神経外科に行くことにした。
脳神経外科のほかに、皮膚科、外科、内科等、色々な選択肢があると思う。
脳神経外科を選んだ理由は症状が顔の右半分だけだったから。また、皮膚自体には何の異常も見られなかったから。
以前に頭痛で脳神経外科にかかったことがあった。

脳神経外科へ。
問診で1.の最後に記した症状のメモを見ながら伝えるべきことを伝える。
MRIを撮ることになった。
腫瘍は、普通のMRI撮影だと小さい場合わかりづらいらしい。
担当の先生も最初見逃しかけていた。特に異常はない、と仰りながら、撮像した断面を上から下まで見直しているときに、引っかかったものがあったようで、もう一度撮り方を変えてのMRI。
撮った画像には、三叉神経のあたりに、15㎜程度の影があるように見えるとのこと。

三叉神経は顔の知覚を担う神経である。脳から出てくるときは1本だが、あるところで3本に別れるので三叉神経というらしい。3本なのに三叉とは、ヤマタノオロチ的な?

三叉神経とは、顔の感覚を脳に伝える末梢神経のひとつです。
皮膚にくまなく分布して、軽くさわった感じ(触覚)、痛み(痛覚)、熱い冷たい(温度覚)などの感覚情報のセンサーです。おおまかにいうと、みつまた(三叉)に分かれて、目から上のおでこ、目と口の間のほっぺた、口から下のあごのあたりの3つの領域に分布しています。

https://www.chp-kagawa.jp/department/a014/detail013/#:~:text=%E4%B8%89%E5%8F%89%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BD%A4%E9%A1%94,%E3%81%AB%E5%88%86%E5%B8%83%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

腫瘍の可能性があるため、大きい病院を紹介して頂いた。
紹介先は先生にお任せするのがいいと思う。プロなので。
紹介先の病院でさらに別のところを紹介されることもある。
紹介状はA4サイズより大きい封筒だった。MRIの画像のROM入り。
すべての病院がそうであるかはわからないが、大きいカバンで行くのが良いと思う。

神経の伝達を良くするためにビタミンB12の錠剤も頂いた。

最初は何の異常もないと見逃されかけたので、大丈夫ですね、と流されたら、もう一度確認してもらえませんか?と聞いてみてもいいかもしれない。
左右どちらか半分だけの異常はやっぱりおかしい。1.にも書いたようにストレスで顔面麻痺、というのもあると実体験を聞いたことがあるが、常に最悪を想定したほうがいい。

会社への報告

腫瘍となると、手術が選択肢に現れてくる。
長期休暇を取得する際の手続きについて、この時点で会社に確認したほうが良い。
手術が決まったら、限度額適用認定証も申請する。
後述の診断書などが必要な場合、病院に行ったときにお願いするのが手っ取り早い。
私は診断書のために病院を何回か往復する羽目になった。

病院行脚 大病院編 症状開始から1か月半

実は間にひとつ別の大きい病院を挟んでいるが、そこからさらに紹介状で別の病院へ行ったので割愛。
年度末近いと、病院によっては異動の季節で最後まで面倒を見てもらえない可能性もある。
診察は予約が可能ならば行う。予約できないと問診や検査の間で延々と待たされる。
紹介状に書いてある先生がいる日に行くこと。二度手間になるかもしれない。
なるべく早く行く。
仕事が……試験が……とあるかもしれないが、命が一番大事。

これも病院により細かいところが違うかもしれないが、
病院に着いたら、まずは総合受付に行く。初診の場合は診察券を作ってから各診療科に振り分けられる。
私はもちろん脳神経外科。
先生と問診。
普通のMRIと造影MRIをとる。
造影剤は注射でいれる。かなり痛いが耐えるしかない……
腫瘍は造影剤入れると、画像状でめっちゃ白く光るようになる。
ここで三叉神経鞘腫の可能性が高いと診断。
他の可能性は髄膜腫。
先に結果を言うと、三叉神経鞘腫だった。これは、取り出した腫瘍を病理検査にかけることで特定される。

腫瘍の治療方針

2つ。
1) 開頭手術で直接取る
2) ガンマナイフ法という放射線治療
若い人は基本1の直接取る方。
前述のように、直接取れば病理学的検査にかけることができて、病名がつく。
先生に言わせると、実物を見た時点で大体わかるらしい。
私は手術で取ることになった。

手術の方法、それに伴う合併症のリスクを口頭で説明された後、同意書を渡される。
手術の手法、手術のときに利用する麻酔等について、それぞれ説明の書かれた同意書があり、最後のページに署名する必要がある。
手術同意書、全身麻酔、全身麻酔明け暴れたときにしばりつけていいか、輸血の許可…といったところ。
数が多いので、入院時に提出でいいと言われた。

この時に診断書もお願いした方がいい(必要な場合)。
会社によるが、長期間休むときに会社へ長期休暇の書類を提出する可能性がある。
長期休暇の書類を提出する際、診断書を添えることがあるので、事前に確認したほうがいい。
診断書は発行までに2〜3週間、受け取り時に数千円がかかる。
悲しいことに保険の対象外だった。

検査

全身麻酔の手術をするので、色んな検査を受けた。
採血(五本くらい)、採尿、肺機能、心電図、心エコー、X線CT
検査が終わったら入退院窓口で入院についてのしおり等を頂く。
8時半から行って、この時点で15時半くらい。
この日はこれで終わり。

次は入院一週間前に検査と入院の詳しい説明。

神経鞘腫は聴神経が有名なよう。
私の行った病院では、三叉神経鞘腫は2~3件/年くらいの扱い。
比較的稀とのこと。

※下記リンク先は、手術中の写真があるので苦手な方はご注意ください。
神経鞘腫(聴神経腫瘍・三叉神経鞘腫)|東京慈恵会医科大学附属柏病院 (jikei.ac.jp)

造影撮影で注射刺さったままMRIに突っ込まれたときは少しびっくりした。
検査は受けてるだけで具合悪くなってくる気がする。
非日常にいきなり放り込まれるので、思ったより疲れる。
付き添ってくれていた夫が疲れで熱を出した。
仕事が忙しいのに休んで付き添ってくれている。一人だとやっぱり不安なので、とても助かっている。

あんまり負担をかけないようにと普通な感じでふるまっていたが、めちゃくちゃ不安だし泣きつきたいときもある。
そういう時は素直に甘える。
友達にも少し言ったが、このご時世お見舞いもできないので、不安にさせないために終わったあとに方々に報告することにした。



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