週刊少年ジャンプで好きだった漫画5選
上記の記事は売り上げ的な代表作であり、そういう意味で異論は無い。しかし、それだけだと詰まらないので、私的に好きだけどあまり知られずに終わった作品を挙げる。
魔神冒険譚ランプランプ。
デスノートやヒカルの碁やバクマンで知られる小畑健の初期作品。アラブ系の文化を題材にしたファンタジィ格闘漫画。彼の画力はこの頃から健在で、原作がいた事からギャグも多め。
ファイアスノーの風。
とある剣士が復讐の旅に出ている中で、ある少女と出会う。不本意ながら彼女を守りながら旅を続ける事になった剣士と少女の物語。
価値観が実に昭和で泥臭く男臭い。女に好かれようとしていない生き様。子供心に憧れたものだ。今では問題になる女性蔑視なところもあるが、女も負けじと男を馬鹿にするし、この時代特有の丁々発止が見られる。
惑星をつぐ者。
劇画調のSF漫画。ギャグなぞ一切無しの硬派な作品。宇宙を旅する主人公。謎のチカラを持って放浪を続けるが、彼の目的とは?
単行本1冊ながら、初期の設定を綺麗に回収して話もまとまっていて登場人物は皆立っている。
七つの海。
鬼滅の刃よりも20年近く前にジャンプで和風ダークファンタジーを描いていた女性漫画家、岩泉舞の短編集。漫画家きたがわ翔が鬼滅の紹介配信で彼女に触れていて、当時を知る者として嬉しかった。少年漫画なので子供が主役の話があるのだが、父親だったり祖父だったりが主役の話もあり、登場人物と作品の精神年齢が高い。それでも不思議と当時の自分に刺さった漫画家だった。気づいたら彼女を見かける事がなくなり寂しかったが、先述のきたがわ翔のおかげで約20年ぶりに新作および生存報告が見られて良かった。
王様はロバ。
ギャグ漫画。ギャグ漫画は当時の乗りや雰囲気や状態などで笑いが決まるので、歳をとると楽しめなくなるものだが本作は違う。時事ネタではないが現代的な着眼点で鋭い。今読んでも笑えるし感心するくらい。いじめっ子への復讐とかコンビニおにぎりを売る方法とか人類が裸から服を着る瞬間とか。
他にもこもれ陽の下でとかサイコプラスとかあるんだけどね。