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久しぶりにバンパイアハンターDを見て思った事

 リマスターBDの発売に合わせたリバイバル上映。その前に中村悠一とマフィア梶田がおこなった同時視聴の配信。懐かしくて自分も見たが、やはり良い作品だった。
 そこで、思うのが、こういう作品ってすっかり無くなったね。
 自分が好きなアニメを聞かれるとあげる作品がいくつかある。
・カウボーイビバップ
・ガンスリンガーガール(1期)
・人狼Jin-Roh
 そして本作バンパイアハンターD。
 基本的に漫画アニメは子供のためのものだし、幅広い世代に受ける作品の方が商売的にも良い。しかし、こういう古典と挑戦を合わせたような作品もアニメというジャンルには必要だと思うのだが、今は男も女も萌えばかり。年齢設定は成人でも顔や言動は10代のガキみたいな作品ばかり。
 自分がアニメから離れてしまったのは、こういった作品が事実上全滅してしまったから。この作品が終わったあたりで、洋画ではクリストファーノーランがメメントでメジャーデビュウ。ノーランが古典的な男の生き様を描く代表的な作家になったので、日本でもアニメから彼に乗り換えたという層はそれなりに多いのではないか。
 クリストファーノーランは日本の漫画アニメにも多大な影響を与え続けてる作家だが、あくまで視覚的な派手さや時間演出にとどまり、彼が本質的に抱えるハードボイルド的な要素は引き受けずにキャラは軟派のままなのが日本の漫画アニメの現状である。
 バンパイアハンターDは当時としても珍しい路線で決して主流ではなかったが、それでもこういう作品を作れる土壌がまだ日本のアニメにはあったが、今ではすっかり見なくなった。
 こういう作品ばかりになっても困るし、それは自分も望んでいない。しかし、誰も彼も青春にしか興味ないアニメばかりなのもいかがなものかと思う。
 カウボーイビバップがテレビ再放送されフォートナイトとのコラボも発表され、バンパイアハンターDはBDの発売とリバイバル上映の今、こういった魂を継いだ作家が出てくる事を願う。

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