音楽理論と楽譜は指標の1つ
そもそも音楽とは言葉とは違う現象と言葉を結びつけた両対応の能力や文化だからね。
自分は楽譜を読むし書くしネガティブハーモニーみたいな音楽理論も面白いと思うし、同時に、ここはスゥバァンって表情をつけて、とも言う。文字だからおかしいけれど、音の強弱と大小を表現するのに、ある意味で言葉は不要だ。そもそも楽器の音に言葉なんて無いんだから。
と同時に、上記の記事が言うように音楽理論や楽譜に無知なのも頂けない。文字を読めずに会話しか出来ない人と、会話を出来て文字も読める人とでは情報伝達の速度と理解度が桁違い。DTMをやる人で、ピアノロールだけで楽譜を古いなんて言う人も居たけれど、楽譜は500年近い切磋琢磨に耐えて残っている非常に強固な記録方法であり、これさえあれば言語が通じなくても互いに意思疎通が可能。こんなに便利な事を学ばないほうがおかしいと思う。
自分がLogicを愛用しながらDTMerを自称しないのは、そういう理由がある。これはあくまで経験則だが、DTMerを自称する人はプラグインを大量に所持し、その経験は豊富で耳コピにたける反面、楽譜を学ばずに知識と対応力に欠ける人が多かった。人に頼む事も、人から頼まれる事もない狭い音楽をやっている人が多いと自分は感じた。自分はLogicとCuebaseとProtoolsを使っているが、これらは必要な道具であって、便利で必須な道具なら楽器や楽譜も同じなので、じゃあ自分は楽器erや楽譜erを名乗るかといえば、自分も含めてそんな人はいない。職業として演奏家や写譜屋を自称する事はあるだろうけれど。
どんな事にも言えるが、自分が好きな分野なら勉強と練習をするのは当然じゃないか? 別に学歴や年収に直結しない分野や趣味でも良い。肝心なのは好奇心と探究心があるかどうか。そういう意味で音楽理論や楽譜は1つの指標になる。無論、音楽理論ギチギチも愚かで、楽譜に書けない音楽があるのも事実。肝心なのは、知識や技術というのは基礎と応用の相乗効果で、応用が効かないのは今井むつみが言う死んだ知識に他ならなず、何が出来て何が出来ないかを自覚して学習する事。