見出し画像

夫がバイクでコケて肋骨を骨折した話

満を持しての今季初乗り

夫は、今年は早々から腰痛の悪化で、夏に手術。
腰痛祭りは無事に終了した。
術後の経過も良好で、リハビリも真面目に通って全工程を完了。
初秋に、医師からやっと通常通りの生活にOKが出て、日課でもあるランニングを短距離からスタートした。
動かないことでちょっと太ってきたのもあり、念願の運動ができるようになって、アクティブな生活を開始したところ。

そんな夫の趣味は、バイク。
例年、職場のおじさんツーリング仲間とちょっとだけ遠くに走りに行くのを楽しみに、バイクいじりをする日々。
去年はバイクのあちこちが不調で、乗るよりも直しているほうが多かった。
修理は自分でやりたい派らしく、部品を取り寄せては、直ったり失敗したりを繰り返していた。
私は、そんもん修理に出せばすぐ直るだろうが、と思っているが、夫はとにかく自分で直したい。
失敗したりして部品代がかさもうとも、自分でやりたいのだ。
昨年秋、やっと全部直って、冬の間寝かせたものの、夏まで腰痛で乗ることもできず、で、満を持しての今秋。
ちょっと乗ってこようかな、と出かけていった。

コケた、とはいえですよ


たいてい試乗は30分ほどで帰ってくるのだが、その日は1時間くらい経って帰宅した。
夕食の準備をしていた私のもとに、ヌッと夫が現れた。
苦渋の表情で、「コケた・・」とだけ発言。
ん?
バイクでコケたとは?

聞くと、交差点、左カーブでそのままズルっと、というではないか。
ちょっと、それって、場合によっては、
もはや事故ーーー
がしかし、本人は帰ってきている。
詳しく聞くと、広い道路、スピードも出ておらず普通に左折。
コケた際にバイクが遠くにすべることもなく、周囲の車にもご迷惑もかけず、完全な単独とのこと。
バイクは多少下になった部分が破損しただけで幸い動いたので、そのまま帰宅したのだという。

まずは命あってよかった、という流れにはなったが、
世間で最近よく聞く、
「若い頃の気持ちのまま過信しすぎたおっさんライダーあるあるの事故」
まさにこれじゃないか。
一旦心配したものの、そこからは延々とこれを説き、自業自得を説き、我ながらしつこく夫に注意喚起した。

また整形外科にお世話になる

私の小言が続く中、夫は終始苦渋の表情。
それもそのはず、体の左側を強打したらしく、「肋骨が折れてると思う」と言い出した。
家族中で、なら当番医でもいいから病院へ、と促したのだが、
夫は「肋骨は折れてても何も治療しないし行っても意味がない」と拒否。

その後、案の定、横になることもできないし、息をするだけで痛い痛いと始まった。
ほら見たことか。(一応心配はしている笑)
家にあるパルスオキシメーターで酸素飽和度を計らせたが、酸素は満開で吸えてそうだったので肺の心配はなさそう。
だが、頭は打ってないにしても、やっと腰もよくなったところで、腰へのダメージがないとも言い切れないので、絶対に病院にかかるべき!と、しつこく促した結果、週明けに病院に行くことに。

腰の手術でお世話になった病院に行ったものの、診てもらう場所が違うので初診となります、とのこと。
整形外科とはそういうところだった、忘れてた。

レントゲンの結果は、ずれはないけど、状況からして骨折ですね、とのことだった。
ちゃんと分からないってどういうこと?と思ったが、あとから調べてみると、肋骨はレントゲンに写りにくく、折れてずれた場合はよく見えるが、それ以外は非常に判断しにくいらしい。
ましてや、夫の強打したところは、肩甲骨の近くでより見えないゾーンにあたる。
幸い、肺に損傷もなく、バストバンド固定で3週間ほど耐えるしかないそうだ。
家には腰痛でもらっていた大量にある湿布と痛み止めがあるので、それを使ってしのぐこととなった。

病院に行って、本人も含め家族も一安心。
そこからしばらくは、日に日に増してくる痛みとの闘いだった。
2週間目くらいまでは、寝る体勢で毎晩四苦八苦。
タイミング悪く、上司の急な入院で仕事も休むことができなくなり、職場で流行っている鼻風邪をもらい、咳、鼻水、くしゃみで、1日中痛みに悶絶。
タイミング悪いついでに、たまたま予約していた胃カメラの日まであり、痛い方を下にして横になるという地獄。笑
自業自得ですから・・と呪文のようにつぶやきながら、カルシウムせんべいなどを食べて乗り切っていた。

2週間を過ぎると、痛みが少し引いてきたようで、バンドもはずせる日が増え、寝起きもスムーズに。
3週間を過ぎる頃には、肩甲骨を動かすような動きはまだ無理だが、その他は普通通りに動けるようになっていた。
一般的な回復状況となった。

おっさんライダーの進退やいかに

元気になってきたのと、肋骨骨折で動かなすぎてより太ってしまったということで、またランニングに向けてお散歩からのスタート。
同時に、壊れたバイクの部品をまた直すという、もはや趣味の一環状態の修理もスタート。
来年は乗れるのか、それとも引退なのか。

夫は、コケた後、しきりに、
「今まで1回もバイクでコケたことなんてない」
「なんであんな場所ですべったのか意味がわからない」
「落ち葉でもあったとしか思えない」←後日自分で現場検証に行ったほどの往生際の悪さ笑
などなど、自業自得だと表面上は言っているが、とにかく自分がコケたことは未だに認められない。
おっさんライダーあるあるだ。
こっちからしたら、腰の手術後だわ、久々だわ、いきなりいつも通り乗れるわけないじゃん、と思うが、本人は全然そう思っていない不思議。
とにかく、若くない、それは事実。
次乗ることがあるなら、もう近所で直線にしてもらいたいものだ。





いいなと思ったら応援しよう!