【日記】奥穂高岳1_240824
奥穂高岳を目指し、上高地から黙々と歩いた
樹林帯を歩いている時、甘い匂いが漂ってくる
樹液なのだろう
その匂いが好き
山の匂いが好き
樹液、樹々、湿った森
空気が澄んでいていい匂い
苦しい思いをして急登をのぼり
後ろを振り返ると元いた場所が
遥か下に小さく見える
あそこから来たのだ
という気持ちが好き
山の音が好き
見えないけど、沢のせせらぎ
鳥の鳴き声、風に戦ぐ木の葉の音
抜けるようなピカピカの青空が見えるのも好き
▲▽▲▽▲▽
山頂アタックは2日目朝の予定。
ひとまずは今夜の宿である穂高岳山荘が
1日目の目的地だ。
まず、上高地から実質の登山道が始まる横尾まで
ほぼ平地を3時間歩く必要がある、
そこでかなりタイムロス&体力を削られる。
そこから涸沢カールまでさらに3時間。
つらいときは、
「一歩一歩、前に進むのです。その一歩が道となるのです。」
と、自分に言い聞かせ、
1センチでも前に進むよう心がけている。
▲▽▲▽▲▽
ということで
上高地から計6時間かけ、涸沢カールへ着いた。
2年前、初めて涸沢カールへ来た時
ジョッキパフェを食べたかったが
夏が終わっており、販売していなかった。
今は夏季だから、念願のジョッキパフェを
食べた!!!
涸沢小屋のソフトクリームは、本格派の味で濃厚。
さらに、フルーツやヨーグルト、シリアルで
食べると元気が出る。
ここからザイテングラートを経て、
穂高岳山荘へ向かう。
▲▽▲▽▲▽
ザイテングラートは想像以上につらかった。
自分を、足を交互に動かすだけの
機械だと思うようにした。
イメージは、「ビッグドッグ」だ。
極力思考を止め、感情を無くし、
弱音を吐くともっとつらくなるから
じっと呼吸と足の動きに集中した。
それでも、切り立った岩稜帯を
這いつくばって登る時は
足がすくんだ。
足やお尻がソワソワと浮くような感覚で
こわかった。
涸沢カールにザックをデポして軽荷で歩く人が
うらやましかった。
途中で、
「どうしてこんなことになった。」
ということしか考えられなくなった。
「なんでこんなことをするんだ、人間は。」
と思った。
結局、涸沢カールから穂高岳山荘へは
3時間かかった。
▲▽▲▽▲▽
なんとか穂高岳山荘へ着いた。
涸沢岳山頂へ行く余力はなかったので
明日の奥穂高岳山頂アタックに向けて体力を回復しよう。
明日も安全に山行し、生きて帰りたい。
▲▽▲▽▲▽
🪸おしまい🪸
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