ぼっち在宅介護のオススメ浴室アイテム
今日のオススメは、在宅でお風呂やシャワーに行ける方向けに推し推しを2点。
うちの父は現在は要介護5ですが、介護がはじまった当初は、要介護3からすぐ4に変わるという状況でした。
腎不全末期で、透析を勧められていて、高血圧。その上に転倒し足首を骨折。足に力が入らないため、ベッドから1人で立とうとした時、疲れてベッドに腰をかけたつもりが浅く、マットレスから滑り落ちて肋骨を骨折。。。
しかも、骨折が家族にばれたくないので、しばらく痛みを我慢してふて寝のフリをしていて、悪化…
ま、自業自得なんですが…
昭和一桁代の男というもんは、なかなかメンツやプライドが大事なようで、かなり頑なでした。
体が大きく、筋肉量もあったため、転倒骨折でスルスルと筋力が落ちてしまいました。
でも骨格は大きく重く、ラピュタに出てるくるロボット兵みたいな感じで。。。
自力、家族介助ではシャワーも無理となりまして。リハビリを兼ねて、看護師さんに浴室介助をしていただいていました。
介助の内容としては、車椅子で浴室まで行き、車椅子から、本人と看護師さんと私の力で椅子へ移乗し、看護師さんがシャワー浴をしてくださり、また三人で移乗、車椅子で体を拭き着替えて、部屋に戻るというものです。
当初は、シャワー中、まだ残る腹筋で自分で座っていられましたが、だんだん筋力が落ちてくると手すりやアームがないと体が前傾。だんだん入浴疲労と共に前傾を止められなくなって導入した椅子が写真の青いもの。
アロン化成
安寿 折りたたみシャワーベンチ
これは、看護師さんからの提案でした。
これの秀逸なところは、肘掛けです。
なんと!上げ下げできるのです!!!
だから、肘掛け無しにもできるのです。
話だけ聞いた時は「そんなもんがあるんですか?」と言う感じ。風呂椅子の肘掛けが上下???謎でした。
もともと介護用の椅子は使っていましたが、ネットで安く買えるもので。肘掛けなどありませんでした。車椅子からの移乗や体の向きを変えたりを考えると、肘掛けはない方がいいに決まってるし…
でも、立ち上がりや体勢維持には肘掛けがいる…よくわからんけど、そんな都合のいいものがあるなら、お試ししてみたい!とお願いしました。
介護用品なんで、お値段はそこそこします。
看護師さんも「値段的にオススメしがたい」と苦渋されてましたが、「肘無しのままだともう転倒しかねませんので、シャワーをやめるか椅子を考えるか?を考えていただいた方が…」と言うことで。
とにかく、お試しを使ってみたら、まーったく楽に座れたんです。
両肘を脇に置けるだけで、本人も楽。
本人が自力で座ると介助も楽。
ケアマネさんに介護枠で購入したい旨で即お願いしたお品です。
もう一点が赤い手すりの方
アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり
これは、自分でまだまだお風呂に入れていた頃に、主人がつけてくれました。
介護がはじまる前からちょこちょこ隠れて転倒したりしていたようで、体の痛みがある時に、しっかり捕まる場所があるのは大変よかったようです。
湯船のヘリにつけるので、ありえない位置に手すりが出現します。が、湯船に入る時、ここにつかまるところあったらなーというところにあるので、ずいぶんと安心感があります。こちらも介護枠で購入可能商品です。
まだまだ、ご自身で湯船に入りたい入れるという方は、すごくオススメです。
そして、つけ外しができるし、位置も変えられる、高さも変えられるので、介護される方々それぞれにあわせる形で取り付けられます。
湯船にはいれなくても、座ってシャワーの際や、向きをかえるなど、ふとした時に赤い手すりを握っていました。
これらを使いはじめて…
おしゃれなお風呂はなかなか怖いな…ということ。そして、広いと手すりが遠いし、狭いと車椅子がよせれなかったり、介助の人が逃げる場所がないなど、いろいろ考える機会になりました。
いつも思うのですが、在宅介護は、自分が老いる時のヒントが山のように隠されているなーと。私が介護人体実験と呼ぶのはこういうところです。
追記)
浴室は、危険と隣り合わせでもあります。
まだまだご自身1人で入れる方も、ヒヤッとすることがあるかもしれないし。コケたりしてるかも。その不安や失敗から、お風呂に行きたくなくなっているかもしれません。
体調や介護度によっては使いづらい方もいるかもしれません。その場合はごめんなさい。
ご了承ください。
介護用品は高い!
けど、いいものはいい!
大したことないものや費用対効果で考えようのないものもありますが。
やっぱり、ケアマネさんや看護師さん、ヘルパーさんはたくさんの道具を知ってはります。
情報をもらえた時は得した気分になります。
ただでいただいて嬉しかった情報は、どんどん人に伝えたいです。それだけなんですけど。