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母のこと

そうそう。
最近の母についても書いてみときます。


きょうだいとパートナーさんは、相続だとか、調停だとかの話の折には、母を連れてはきませんが。
オヤジの仏壇がどうとか、法事の席には、母を連れてきます。
親族が多少でもいる席には、「元気でいるよ」と伝えたいのと思います。


母の表情は…葬儀の日、初七日くらいまでは、涙もみえまして…

最後に会えず、悔しいかなぁ…悲しいかなぁ…
わかってるかなぁ…(マダラ認知症なんで)

という感じでしたが、
初盆くらいになりますと、少女みたいな顔になっていまして。顔色もよく、なんだかスッキリ、ケロっとした顔になっていました。

基本的には、きょうだいが「おばあちゃん、おばあちゃん」と横に張り付き、端から端まで世話を焼き尽くしていますので、周りの出番はありません。が、たまに、ポツンとなっていたり、1人で椅子から立ちあがろうとしていたら、
私も声をかけてみたりしました。


私を次女と認識しているかはわかりませんが、優しそうに微笑んで返事をしてくれたりしました。
なんというか、私すら見たことないほどの力の抜けた優しい顔という感じでして。
まぁ、コレでよかったかなぁ…と思っています。

先日の仏壇の納品の際も、いろいろな説明の時も、「はいはい」「うんうん」という感じで。
柔らかな笑顔は、終始たえませんでしたし。



マダラ認知症が派手に出ていた5年前は、しっかりとわかっている部分もあり、わからない部分もありで。
プライドの高い母にとって、いろいろが受け入れられない時期だったのかなぁ…と思います。
とてもキツイ顔をしていました。

そんな時に、(父っぽい性格の)私のような娘がきて、お金の使い方だとか安全のために行動に制限をかけるヤツが介護に現れますと…
母にすれば、「アンタ何サマ‼️」となったはず。
母は、いつも牙剥き出しで、私を追い出そうと考えていましたね。
どうにか財布を取り戻し、自分の立場を戻さないと!という防衛本能があったんじゃないでしょうか。。。


しかも、
「おとうさんが先に他界したら、私はどうすればいいんやぁ…」と、親戚にこぼしていたそうです😅

ま、お嬢さまなんでね。
オヤジの身体の心配より、自分の行末が心配な母ということです🤣
それもこれも、彼女の生存本能なんだと思います。


私に面倒見てもらうことも考えたと思います。
が、私に叱咤激励されながら生きていくよりも…

ちょっと頼りない不器用なきょうだいの元に行くことは…母としてのプライドも保たれるし、
私のきょうだいと激しいいい争いになったとしても、孫という緩衝材や逃げ場がありますし。
何より、1人ぼっちにされないで済むと思ったのではないでしょうか。
肢体不自由な孫がいます。長らくおばあちゃんとして世話を焼いてきた孫です。
その孫と一緒に過ごす時間があるんだと思います。
きっと柔らかな笑顔は、孫から伝播してるんだと、私は思っています。


そんなわけで、
あちらで、大切にされてるのか?ほったらかされているのか?は、わかりません😜

が、オヤジと私と三人でいた時に見ていたモノノケみたいな怖いキツイ顔は、すっかり少女見たいになっていて、会うと安心します☺️


だから、母の選んだ道は、これはこれでいいのだ❣️と、毎度思います。


唯一、面白かったのが…

初盆の際、この実家で少し時間を過ごしていきたいと申し出があり、仏間に場所を作っていたんですけれど。


きれいに片付け過ぎたか?😅
母がソワソワ落ち着きませんで、
「帰りたい」と言ったんです。

私は、ぁあ、あちらが本当に1stプレイスになったんだなぁ…と思いました。
(ちょっと嬉しかったかも…居心地いいのだなぁと)

すると、きょうだいがすごい剣幕で怒りまして。

「おばあちゃん!何いってんのよ!しっかりしいや!おばあちゃんの家やで!キョロキョロしなや!おばあちゃんのためにいろいろやってるのに!」

と。

ま、いつものきょうだいの気性による言動なんで、別に誰も何にもいいませんでした…

すると、母が急にいいました。
「私の家ちゃうわ‼️アンタの家やろ‼️」😡

え?😅
母、わかってるやん🤣

相続で、きょうだいの単独名義にするのは、母も我々残るきょうだいも全員一致の納得の形です。
(それが調停になるのはなんなんぞ?という話ではありますが、それは置いといて🫳)


母にしたらば…
きょうだいと孫に、母自身が盾となり家を残してやるという最後のプライドを通してあげてるんだと思います。
だから、自分が辞退することもオッケー👌でした。

が、きょうだいは分別が微妙につきません。
他人と自分の所有の境界が曖昧になるところがあって…(金銭も含み)

『◯◯のためにやっているのだから、◯◯のものは私のものでよい。
私が預かる。私が持つべき。』

みたいな解釈になるようでして…
今回の相続も、欲も得したい思いもあるかもですが、きょうだいが所有することで自身の足元、居場所、役割、母の後見役を周りに知らしめたい思いもあるようです。
(自己肯定ができないんですよね…)


そんなきょうだいをわかるからか?
理解してあげたいからか?
似たような気質のある母は、わざわざ小競り合いするのがわかりながらもそばに行ってあげたんだと思います。

が、まぁ、
きょうだいの親切の押し売りセリフが度を越しますと…そりゃ、少女の顔も鬼の形相になりますね😆
よく、度を越します🤣

母のマダラ認知症は健在だなぁ…と思いました。大切なことはわかってるやん😂

そこも含めて面白かったです。
がんばれ👍母

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