うつわのねざめ
気がつくと友達からもらった
乳白の釉薬のかかった
まるいうつわになって 朝が来てた
陽があっためる 窓から来る
陽がおなかの中に
まんべんなく射して
うつわは体温を得て窓辺で
からっぽのままで空を見てる
肉のわたしはいろんなものでいっぱいになって
なにかとせわしないからな
はたらく体、ベンキョウするからだ
おどるからだ まあ 豊かなんだけど
脱いだままにしておいてるの
着ないでおいて
誰にも言わずにしばらく
乳白の からっぽのままでいる
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