紺と桃色の混ざらないゆめ(忘れる)
わたしの不具なさまざまが
すこやかな足をして
大気 圏をまたぐ夜
てのひらにのせた
しんぞうをもった生き物が
子どものような体温でねむり
紺と桃色の混ざりきらない
にぶいあたたかい夢を見ている
わたしはそれを
いさかいや 業火の上 音もなくはこぶ
ここ毎晩それが
行われているなどとは
私の足で運ばれたなどとは決して
思わせない朝に向かってはこぶ
手のひらと 意識の底は
永遠でないことを
完璧でないことを
忘れてふれあう それを
覚えていられはしないけれど
わたしの不具なさまざまが
すこやかな足をして
大気 圏をまたぐ夜
てのひらにのせた
しんぞうをもった生き物が
子どものような体温でねむり
紺と桃色の混ざりきらない
にぶいあたたかい夢を見ている
わたしはそれを
いさかいや 業火の上 音もなくはこぶ
ここ毎晩それが
行われているなどとは
私の足で運ばれたなどとは決して
思わせない朝に向かってはこぶ
手のひらと 意識の底は
永遠でないことを
完璧でないことを
忘れてふれあう それを
覚えていられはしないけれど