#8 木花咲耶姫レンジャー物語 〜言霊の神様〜




茅部神社で待ち合わせをする

三人でご挨拶をする

さくらが「今日は、別の場所に行こうと思う。そこも、巫女伝説が関係すると聞いた場所。

山を登るけど、そんなに高くない山だから、大丈夫だから」と言う

「えっ!山登るの?」と、ひなたとルアナは顔お見合わせる

なんせ還暦に近い私たち、日頃から体を鍛えてるわけでもない

ルアナは、不安はあれど、一応、茅部神社の裏は登るつもりで、家に転がってた竹の杖は持ってきた。そんなに高くないって言ってるし、大丈夫かな

ひなたが、手のひらにビー玉のような大きさのオルゴナイトの玉をいっぱい乗せて、
「なんかこのサイズを作るように入ってきたから、作ってみた」と言う

手のひらの上で、キラキラして綺麗。

ルアナは「あっ、これからはこれを奉納していくんだね。この奉納は、最初は私たちだけかも知れないけど、いずれ私たち以外の方も奉納をしていくようになるイメージ。

私たちは電波塔のようで、そこから拡がっていくイメージも入る」
と伝える

その玉を持って向かった場所は、そこから車で10分ほどの場所

そこは、

「そんなに高くないと言うけど、十分高いんだけど」とルアナ

「この歳で山登りなんて」とひなた

その前を足軽く上がっていく、さくら

頂上に着いて、しばらく息を整える

さくらは「血管のようなものが見える」と言う

ルアナは、空に「蜘蛛の巣のようなものが見える
と言う

一体、何を見てるのか?

さくらが、「緑のハートが浮かぶのが見える」と言う

さくらの浮かぶ緑のハートの映像をもとに、ひなたと3人で場を浄化し、ヒーリングして、緑色のエネルギーを広げて、上にあげる

あげていく途中で、さくらが、力尽きる

「大丈夫?」と、二人が駆け寄る。

さくらが顔を上げて、ルアナとひなたの方に向くと

二人は、言葉を失う

「さくらさん、顔が真っ緑色の顔になっている」

「えっ?なんで」とさくら

「思わず妖怪人間ベムみたい」と、ルアナが叫ぶ。

さくらが、「えっ!」

思わず、自分で言って、自分が笑ってしまう。
ひなたも、案じた表情が笑みに変わる

「もう笑わないでよ」とさくらが言う

しばらく休まれると、さくらの顔の緑色が引いていく

ルアナは、音叉を鳴らして、一本の木をオルゴナイトで囲んで、その中に3人立つイメージが入り、
音叉を鳴らしながら、木の周りを歩く

三人で木を真ん中に囲んでたち、ひなたは祝詞をあげる

祝詞を聴きながら、ルアナに入ってくる映像は、鋭い女性の目と、赤ちゃんがこの木のもとに並ばれてる姿

この地の歴史、さまざまな思いでこの地球のためにお役目を果たされた巫女の方々の思いも伝わってくる。

神遣いとして、また一人の女性として生きる葛藤
の悲しい想いが浮かぶ


さくらさんも、急に泣き出す。

さくらさんと私が、しんどくならないように、ひなたが、エネルギーを二人に送り続けてくれる

オルゴナイトの玉と、フトマニ図の奉納も済ませていざ終わって、帰ろうとすると

ルアナは、後ろの山が赤く光るのを眼にして

「あれ、山線が赤い」と声を出す

さくらも「ほんとだ。四角の赤い点で山が光る

これは、まだやり残しがあることに気づく

そういえば、裏の山にエネルギーは送れてない

三人で、裏の山にエネルギーを送ると、山が白く光り始める

とりあえず、これで終わりにして、帰ることにする

ひなたの別荘で、一泊させていただく。 

この日は木花咲耶姫レンジャーとして、初めて三人で動いた日

ここから浄化の三人の旅が始まる

山登りも疲れて、三人とも早くに眠りにつく

まさかここから山登りも始まるとは知る由もなく

そして、翌朝は・・


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