#5 木花咲耶姫レンジャー物語 〜龍神と八つの玉の奉納の旅〜
突然、ひなたから二人にラインが入る
「白山比咩神社に玉の奉納に行ってきます」
二人は、ひなたの行動力に驚く
ひなたは、主人に車の運転をお願いする。
6時間の道のりの運転を突然言われた主人は、
何も言わずに受け入れる
今にして、不思議に思うのが、さくらも、ルアナも、同様、主人がサポートに何も言わずに入ってくれたこと
玉の奉納を周りも協力していくような流れは、高次元の計らいだったのかと感ずる
ひなたは、車の中で緑色の玉を握りしめながら、妙な使命感が生まれてきているのを感じる
そう私たち三人は、初めは地元の岡山で玉の奉納をすればいいくらいの考えだったのが、まず北海道に動かされ、そこから全国を視野に入れて動き出し、最初はわけもわからないまま動いていたのが、一人一人の心には使命感が生まれていた
白山比咩神社に着くと、ご挨拶して、しばらく歩くと、ここの木の根元にと入り、そこに納める
納めたら、また岡山に向かってつん帰りをする。観光するわけでもなく、ただそのためにだけ動く。
彼は運転の道中を楽しんでいる。
彼女がやり遂げた満足の顔を眺めながら、ハンドルを握る。
そして、玉はあと一つ
最後のこのオレンジの玉は、木花咲耶姫の守護神で繋がった私たちは、富士山と決めていた
だが、ひなたから「白山比咩神社で、金と銀の玉を作るようにと入ってきた」と、金と銀の玉の写真がラインで送られてくる
えっ!増えたの??
またしても、玉が三つ
合計10個の玉の奉納だったのか
この二つは、ひなたが、一つは岡山の早瀧比咩神社に奉納
ここは、龍神がいらっしゃる
そして、もう一つは、ルアナとひなたが出会うきっかけになった茅部神社に奉納
ひなたが、毎月一度岡山から高速で1時間半かけて主人と通ってる神社
ここの茅部神社に奉納を終えた頃は、もう2020年が終わろうとしていた
最後、オレンジの玉一つの富士山に奉納は、それから3年ほど経つ、もう玉が残っていることさえも、ルアナとさくらは忘れてしまう頃になる
それはその後の動きが目まぐるしくて、オレンジの玉の存在さえも忘れてしまうほどの流れがくる
まさか茅部神社に動かされることになるとは、三人とも全く微塵も予想していなかった
三人、それぞれ、玉の奉納をほぼ終えて、使命を果たした満足感で、それぞれの年越しを過ごしていた
2021年、新たな章が始まることになる