一人旅〜鳥羽離島巡り編〜
前回の一人旅話に書いた通り、夜自分だけの空間というのは怖すぎたので、次の旅行は同期を誘って二人旅することにした。
しかし会社に相談するも
「あかんで。一度に二人も二連休なんて無理やで。」
とのこと…
泣く泣くまた一人旅をすることにした。
行き先は三重県鳥羽市。
三島由紀夫の『潮騒』を読んで神島に行ってみたくなった。
近鉄特急まわりゃんせを使って鳥羽を巡ることに。
まわりゃんせを使えば近鉄も船も乗れて鳥羽水族館、ミキモト真珠島、鳥羽湾めぐりとイルカ島も行けてしまう。
最高に便利だ。
暑い夏の日、私は鳥羽駅に降り立った。
さぁここからは船で神島へ行く。
定期船で40分程で到着した。
しかし想像以上にお土産屋も飲食店も見当たらない。
当時まだガラケーで、iモードの時代だったはず。
サイトもなかなか上手く開かないので、あまり情報収集できなかったのだ。
神島は周囲3.9kmの島なので、頑張って歩くしかない。
夏の日差しの中、石段を登り、灯台で観光中のご夫婦に会った。
しかしそれ以降新治のような若者どころか、人っ子一人見当たらない。
だんだん雑草が増えて歩きにくくなってきた。
まぁ何かあったら携帯があるし…と画面を見たらまさかの圏外…
何かあったらどうしよう…と不安になっていたらタイミングよく蛇がうねうね道を横断している…
暑さで疲弊してきたのもあり、ちょっと命の危険を感じた。
漸く学校まで出てきて、遠くに子供が遊ぶ姿が見えホッとした。
何とか無事神島から鳥羽に戻ることができた。
次にイルカ島へ。
家族連れやカップルで賑わう中、一人カウンターで焼きそばを啜っていた。
「離島で美味しい海の幸が食べたい!」と思い、菅島(だったと思う)の民宿を予約していた。
また船に乗り、菅島へ。
到着後、大きなお風呂を貸切状態で楽しんだ。
そして夕食。
色々な種類の海鮮がこれでもかと運ばれてくる。
部屋食だったので、部屋でのんびり寛ぎながら食べることができた。
特に初めて食べたサメのたれ(サメの干物)は絶品だった。
しかしやたら仲居さんがちらちらのぞきに来る。
あれ?
もしかして19歳女一人旅、傷心旅行だと思われてる…?
何か良からぬ心配されてる…?
とりあえず仲居さんの心配を払拭するために、ごはんは残さず食べた。
翌朝チェックアウト後、少し浜辺まで散歩することに。
水着はないけど、靴を脱いで足だけ海につけてみた。
少し離れたところで地元のお父さんと子供らしき二人連れがじっとこちらを見ている。
大丈夫ですよ〜
入水じゃないですよ〜
視線が申し訳ないので早々に足拭いて浜辺を後にした。
その後ミキモト真珠島や鳥羽水族館に行き、鳥羽旅行を満喫し帰寮した。
またいつかまわりゃんせを使って、今度は久しぶりに志摩スペイン村にも行きたい。
次は家族連れで。