「回復し始めたロシアの自動車市場:7月の5つの結論」РБК 2022/8/10
【記事の要約】
2022年7月に発表されたロシア市場の新車販売に関する月報から、以下の5つ特徴が読み取れる。➀新車市場は低成長が続く、②ロシア国産車ブランドAvtovazがエアバッグのない廉価版モデルで売上増加、③生産を続ける中国ブランドのHavalとGeelyが売上増加、➃レクサスなど高価格セグメント車の減少、⑤経済制裁により高価格セグメントの市場正常化は期待できないことの5つである。
【私の考え】
ロシアでは現在、円安の影響で日本からの中古車がよく売れている。加えて、新車と外車が手に入りにくい状況では、自動車不足による大きな混乱を避けるために、ロシア政府も低価格帯の車を含めた積極的な禁輸政策は行わず、むしろ日本から中古車がたくさん輸入される状況を歓迎すると考えた。高価格セグメントの車の不足が、安価な車や中古車、政府の動向に影響を与えているため、状況を整理するだけでこれまでにない新たな発見を得られると考えた。