「【分析】 音楽フェスが虐殺の場に、映像やSNSから分かること ハマスのイスラエル奇襲」BBC 2023/10/11
【記事の要約】
BBC検証チームは、複数の動画やソーシャルメディアへの投稿を用いて、先週末にイスラエル南部の音楽フェスティバルで起きた大虐殺の全容を明らかにしようとした。現地時間7日午前7時22分にアップロードされた動画には、踊る参加者の幸せそうな笑顔がたくさん映っていた。しかし参加者の頭上には、ガザから発射されたロケット弾を迎撃するためにイスラエル軍が使用した、防衛ミサイルの噴煙が上がっていた。その後、発砲が始まり、武装集団が自動小銃を持ち、フェスティバル会場を事実上包囲した。イスラエル国防軍が侵入者を撃退するための活動を開始していたが、260体以上の遺体が会場から収容された。
【私の考え】
イスラエルはハマスが実効支配するガザ地区の周囲に壁を作り、物流や人流を制限している。しかし、ハマスは短期間の間に数千発のロケット弾を発射したり、警備の薄い個所にある金網と鉄条網のフェンスを、ブルドーザーが押しつぶして破壊したりすることで、その制限を突破した。これらの様子は、イスラエル側の一般人がSNSに投稿した映像から理解できるが、ハマス側も積極的に残虐行為をSNSに載せているため両方の視点から分析が可能である。襲撃によるイスラエル市民への被害と物流の遮断によるガザ地区市民への被害などが今後も予想され、衝撃的な映像も多く拡散されるだろうが、ウクライナ侵攻と同様に多くのフェイクニュースが作られる可能性に注意することが重要だ。