「IT大国インド、デジタルルピーに挑む」日経ヴェリタス 2022/12/11
【記事の要約】
インド準備銀行は2022年11月から銀行同士の決済向けに、12月からは個人や企業の利用を想定して中央銀行デジタル通貨(CBDC)の「デジタルルピー」の試験運用を開始した。CBDC導入には、現金管理に関する運用コスト低減や金融包摂の促進といったメリットがある。また、CBDC導入により、当局の管理下にない暗号資産の普及で金融システムの安定性を損なう可能性を下げることができる。インド政府はさらに「インディ・グローバル・スタック」構想を打ち出し、デジタルインフラ関連のノウハウを海外に提供していく予定だ。
【私の考え】
デジタル通貨はお金の流れを把握しやすくなるため、脱税や麻薬取引など犯罪を発見しやすくなる。これにより、犯罪捜査にかかる費用を削りながら、適切な納税を実現し税収を増やせる。また、2022年11月頃の通貨供給量は、インド約350兆円、日本約1470兆円である。インドに比べても多い日本の現金の管理費を抑制できるため、日本にとってもこの政策はメリットが大きい。また、このように優れたデジタルインフラを日本に輸入する際には、既存のシステムと関連付けたり、法律を整備したりして長期的な発展を計画することが重要だと考えた。