昔といま

こどもが産まれた。
誰よりも大切でかけがえのない子。
元気に産まれてきてくれてありがとう。
命がけで出産したママは、出産前から世の中に溢れたいろんな育児の情報を頭に入れて赤ちゃんと向き合う。
だから、第一子であろうが第二子、第三子であろうが当たり前に知っている常識がある。
昔と今では全く違うこと。昔はよかったことは今はしなくてよいこと。
妊娠したことすら言いにくいこの時代。
大切な我が子をこれから生かすために、ママはいろんなストレスを抱えていく。

出産を終えて、自宅に帰った日、両親がやってきた。
実母が言った言葉
「母乳出てる?」
「おっぱい足りてないんじゃない?」
第一子のときはこの言葉、すごく嫌だった。
自分が責められてる気がした。
今回も言われると思っていたから、ダメージはそこまでなかった。でも、それでも嫌だった。
だから言ってやった。
「実の娘が子ども産んだんだから、まずは出産お疲れさまでした、よく頑張ったねって前向きな言葉を言ってあげるんだよ」
でも、母には通用しない。
「母乳出てるか、って聞いてるだけ」と。
母はそう、嫌味で言っているわけではないのだ。
私は第一子の時から混合でやっている。母乳がたくさん出るタイプではないし、ミルクを飲めたら私だけが授乳する必要がないからだ。
ミルク育児に後ろめたさは全くない。
もちろん赤ちゃんはすごく元気。
なのに、モヤモヤする。
母の前で授乳する、赤ちゃんが乳首を離す、
「出てないんやろ」と一言。
授乳が終わる、
「いっぱい飲んだ?足りてないんちゃうか」と。
いや、知らん。
と言いたいが、私が言ったらモヤモヤ増幅。
母は赤ちゃんに聞いているのだ。
なので、軽くスルー。

これだけ母乳のこと言っているわりに、
「10ヶ月を過ぎたら母乳はやめなさい、いつまでも癖になってしまうから」
あーうるさい。
あなたがおっぱいあげるわけじゃないじゃない。
お伝えします、上の子のときは8ヶ月で完ミにしたんですよ。
母乳が良かったんじゃないの?赤ちゃんが育つと今度は悪くなるのか。
私の思考がね、もうこんな感じになってしまう。
母はただただ意見を言ってるだけ。

春に裸足でいたら
「また裸足!寒い寒い、靴下履かせないと」と。
夏に肌着の上に服着せたら
「一枚でいいんじゃない?暑いから」と。

母からしたら私はいつまでも子どもなのだ。
私が子どもの親になったからといって、同じ「子を持つ親」目線ではないのだ。
何か言いたくて仕方がないのだ。私が母の子どもだから、教えてあげなきゃ!ときっと本能的に思っているのだろう。

もちろん、母に頼ることは多いし頼りになることも多い。こういう母だからこそ、割となんでも軽くお願いできるし、「ノー」とも言わない。感謝もしてるし、大切な存在だ。

だけどチクチク、モヤモヤするこの感情。
傷ついてる。
私は、こうはならないと決意する。

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