こどものころ

物心ついたときから、女子と群れていた。

いい意味で、全く記憶がない幼稚園年中時代。
年長クラスで、初めて女子特有の問題にぶち当たる。
「お友達(Hちゃん)のお部屋を覗きに行って、あっかんべーしよう」
とNちゃんに言われる。
Hちゃんは延長保育組だった。
私とNちゃんはお母さんのお迎えを待つだけだった。
言われるがまま、あっかんべーをしに行く。
Hちゃんの表情、うっすらと記憶に残っている。
笑いながら、Nちゃんとその場を去った。
なんとも言えない気持ちになったけど、
私は、Nちゃんに嫌われるのが嫌だった。
私は言い返せないし、自分の意見を言えない、
強い子の言うことを聞いているだけなのに、
Nちゃんと同等に強い、イケてる、と思っていた。

別の日、
その対象が私になった。
あっかんべーではなかった。
無視だった。
辛かった。
NちゃんとHちゃんが本当に仲良さそうに笑ってる姿を見て、
「あ、これは、私が余計なんだ」
「2人は本当の仲良しなんだ」
となんの根拠もないが、直感的に感じた。

お母さんにも、先生にも言えなかった。

だって、自分も同じことをしたから。
無視されてるなんて恥ずかしいから。

謝って、と言われたこともある。
大体女子の無視とかこういう類のものには
理由なんてない。
なんか、むかつくから。
なんか、調子に乗ってるから。
こればかりはそのグループの絶対的リーダーの気分の問題。

小学校でもこの問題にぶち当たる。

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