第9回忘バワンドロライ「国都英一郎」

国都くんは王子さま✨です。
葉流ちゃんもモデル体型のイケメンですが、国都くんはもっと王子さま。
ただただ王子さまです。

圭さまの「俺のこと好きになっちゃった?」を、8話扉絵の国都くんが言えば王道少女マンガになります。主人公が「何よ、ちょっと顔がいいからって。アタシはそんな簡単に落ちるオンナじゃないんだから!」と言った次の瞬間に「好きになっちゃった」って泣いてる少女マンガです。ザ王道。

生まれながらのキャプテンシーと溢れる気品。高みを目指して努力を厭わない一途さ、やわらかな物腰。周りの雑音を無視できる鈍感さ。そして本気を出したときの猛々しさと花が舞う優雅さ。ザ・ジャンプ。王道のジャンプヒーローです。例えるならお上品な悟空、言葉遣いのキレイなナルト。少女マンガ界でも少年マンガ界でも王道です。レディコミなら出世頭の中堅社員、国都さんをめぐって女同士の目も当てられない陰湿なバトルが始まります、BLならおちゃめな上司が後ろ向きでこっそりハートマークを送ってくれます。
国都くん、隙がない。生徒会長もしてそう。寮長もしてそう。ボランティアにも力を入れてそう。成績も絶対優秀。完璧、パーフェクト。スゲー。
なーんにも書けない。ひたすら拍手、スタンディングオベーション。

国都くんはバッテリーに心を折られなかったんですね。
「三人で共に甲子園に…!」と国都くんに言われたときの圭ちゃんの態度がずっと引っ掛かってました。ラブ&ピースな圭ちゃんなら絶対にあんな態度とりませんし、圭さまだって他人を尊重する人です。
なのに、あんなに熱い思いを告げてきた相手に「勝手にすれば」です。
葵ちゃんの記憶の「打っても笑わなかった要圭」はわかります。だって葵ちゃんのあの顔を見てしまったとこですから。頭からあの顔が離れず眠れなくなるぐらいですから。葉流ちゃんに「完膚なきまで叩きのめして殺せ」と言いだしたのは自分なのに、いっぱいいっぱいになってるんです。ダークですよね、圭ちゃん。そう、記憶喪失前の要圭はダークなんです。国都くんと真逆なんです。

国都くんの敵はたぶん自分自身です。周りの球児がケガをすることや挫折することを願うなんて卑怯なマネはしません。中学生の早い時期から有名で有望な選手だったんでしょうね。そんな少年がバッテリーに出会いました。追いつきたい、肩を並べたいとますます努力を重ねました。真っすぐに前を向いて。その努力は120%返ってきたんでしょう。千早くんのようにうっかり他人を羨んでしまうこともなかったはずです。そして勝ち得た帝徳の特S推薦。夢の甲子園まで大きく近づきました。
努力・友情・勝利 !
前途洋々な王道ヒーローが歩んでいる道は完全な王道、ゴールデンロードです。

国都くんに「共に甲子園に…!」と言われたとき、要圭はすでに茨の道を歩いていました。キラキラしてたでしょうね、国都くんのまなざし。中学生ながら恵まれた体格。まっすぐで素直な目標。正々堂々と突き進んで行く能力や強さも持ち合わせています。
「知るかよ」と思ってしまっても仕方ありません。こちとら立ってるだけで精一杯なんだよ。知らねェよ。夜も眠れねーんだよ。
そりゃ吉祥寺に心惹かれるよね!ラブ&ピースの世界に行きたいよね!!

要圭のそんな態度を「約束✨」と思えた国都くんの図太さもステキ。
融通きかない真面目さも好き。
だって顔がよすぎるんですもの❤
国都くんが表紙になるの何巻でしょうね。
国都くん表紙なんてワクワクですよね。ね?ね?
どうやって締めたらいいのかな。国都くんたすけて。
アナタ書きにくかったわ。
好きな映画も「サウンドオブミュージック」とか言いそうだし。
次はいつ出てきてくれるのかな。
そのときはちょっとぐらいスレたりしてるのかな。
オンナに溺れたりしてくんねーかな。

来週お誕生日ね、野球部のみんなと健全に楽しんでね。チャオ!


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