コミュ力のなさを突き付けられて絶望した [第3回 BizDevAcademy講座]

 こんにちは。notch_manです。前回に引き続き、今回もBizDevAcademy講座の感想(と若干の宣伝?)を綴りたいと思います。

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今回の講座内容

 今回の講座内容は「成功するアイデア」についての講座です。「オラァ、イケてるアイデア思いついたでぇ!」と周りに言ってもそれが伝わらなければ価値は無いですよね?
 ただし、今回の講座は「アイデアの生み方」ではなく「アイデアの伝え方」にフォーカスしていました。「オラァ、アイデア湧かねぇで」という方はいずれそのような講座があるかもしれないですので是非参加しましょうor し続けましょう!

成功するアイデアとは

 では、成功するアイデアとは一体なんでしょうか?私の結論は

人の心に残るアイデア

です。では、人の心にアイデアを刻み込むにはどうすれば良いのか?それが今回の講義で最も重要なポイント!それは

S:Simple・・・単純明快である
U:Unexpected・・・意外性がある
C:Concrete・・・具体的である
C:Credible・・・信頼性がある
E:Emotional・・・感情に訴える
S:Story・・・物語性がある

です。これを「SUCCES理論」と呼ぶことにします。ただ、これら全てを扱うのは時間的に困難であるということから、今回は太字で示した3つのポイントにフォーカスして講義が展開していきました。

Unexpected(意外性)

 意外性のある物は印象に残りやすいという話です。例えば、次の記事の見出しを考えるとしましょう。

高専機構は、防災の日となる9月1日に、全国の高専教員によるオンラインカンファレンスを終日開催することを決定した。新型コロナウイルスの影響による授業のオンライン化やカリキュラム調整、そして豪雨によるキャンパスの浸水など、2020年度はこれまでにない甚大な混乱が学校及び学生にもたらされており、各学校の判断及び対策状況が十分なものとは言えない。そこで、カンファレンスでは高専機構が中心となり作成された「ハザード時の基本指針」を全国の高専教員に周知し、一貫したリスク対応を実施できる体制の構築を狙う。

 僕なら「防災の日!リスク対応の体制下を目指すオンライン会議を開催」なんてタイトルを付けますね。「防災の日」というキーワードを入れることで検索にも引っかかりやすくなるだろうと思って。
 ちなみに、りゅーかんさんの回答例は

9月1日、全国52高専が同時休校!

 です。とても印象に残るタイトルですね。全国52高専が同時休校というのがポイントになりそうです。私が見出しに書いた防災の日云々は、本文を読めば分かるんですよね。その上で本文から類推出来る内容かつ注意を引きやすいポイントを的確にキャッチしているタイトルです。こういうのを好奇心の隙間理論と呼ぶそうです。その本文を如何に読ませるかという戦略においては合理的な見出しだと思いました。
 ただ、巷に見受けられるアフィ○スブログの類いも同様の手法をとっていますね。SUCCESにあるように、中身がしっかりした上でこういう戦略をとって欲しいものです(笑)。

Emotional(感情に訴える)

 2つ目のポイントは感情に訴えるという物です。次の例を考えてみましょう。

次の内容を新聞広告で問題提起する際の具体的なアイデアを考えよ:
 高専卒業生は大手メーカーやITベンチャーで大学生/大学院生よりも優れたパフォーマンスを発揮しているが、給与テーブルは「短大/専門学校/高専」という枠組みのため、収入や昇進機会で構造的なハンディキャップを抱えている。

 新聞広告という限られた紙面で如何にキャッチーな内容にするかと言うことです。ちなみに、私は「学歴フィルターの弊害!」と大きく見出しを書いて、被害者の声を載せようと考えました。
 りゅーかんさんの回答例も私の考えた内容と非常に近いものでちょっと嬉しかったです。回答例は以下の通り。

岡本なつき(仮称)
大手自動車メーカーの開発部勤務
社会人3年目で3度目のMVPを獲得
同年代だけではなく部署内で最も高い成果を出し尊敬されている
どんなに努力しても、給与と人事査定は高専卒のため最も低い

 ここでは実例を出して

・高専卒めっちゃ活躍してるんだぜ!
・でも、給与面では冷遇されているんですよ!酷いでしょ!

と上手く情に訴えられる内容になっています。百聞は一見にしかずという言葉がありますが、その通りで1万人の統計データから類推される内容より、1人の確かな声を届ける方が心に刺さることもあるのです。

Story(物語性を持たせる)

 最後はStory性を持たせると言うことです。先ほどの岡本なつきの例で考えてみましょう。

岡本さんは幼少期はいじめを受けるなど辛い日々を送っていたが、努力を重ねて高専に入学。高専時代は成績優秀でプロコン最優秀賞&ロボコン大賞受賞経験有り。ボランティア活動なども積極的に行い、XX市から表彰される。そして、数年に1人しか入れないような超有名企業に入社。新人研修から頭角を現し新人賞を受賞!でも、給与面は高専卒なのでその基準で査定される。岡本さんは身体の不自由な親の代わりに兄弟の学費を工面するなど生活はかなり困窮している..

 こう書かれたら、岡本さんに同情してしまいませんか?(しなかったら御免なさい)岡本さんは幼少期に辛い目にあったけど学業頑張って良い会社に入ったのに、待遇は並の高専生と変わらないと書かれたら「絶対おかしいだろ!給料上げてあげてよ!」って思ってしまいますよね。このように物語性を持たせることで、より共感を得やすくなり一番伝えたい主張が相手に届きやすくなります。この例でも「給料上げてよ!」つまり「高専生の待遇を改善して欲しい」という一番伝えたいパッセージを伝えることが出来ています。

 いくら素晴らしいアイデアを考えたとしてもそれが相手に刺さらなかったらそれが形になることはまず無いでしょう。逆を言えば、アイデアとしては微妙で誰でも思いつくような物だったとしましょう。でも、それを上手く伝えるだけで、あたかもそれが社会を根底からひっくり返す世紀の大発見のように言うことも出来るのです。というわけで今回の講座はコミュ障の私は精神にじわじわ来る内容でしたがとても良い勉強になりました。

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