KLISに受験して合格した話

 こんにちは。編入界隈では有名かもしれない圧倒的低学力かつ旧来の考えに固執した痛い発言を繰り返しているnotch_manです。表題の通り、今回はKLIS受験の報告をさせて頂きます。なお、これを執筆しているのは合格発表日の前日ですが絶対の自信が書いているので不合格だったら面白いですね(現実になりそう)

 追記:合格していました

 このnoteを書いた理由ですが、今年の私の一連の行動がどういう経緯で歩んだのか、また、何故KLISを受けたのか。それらを釈明する機会にしたかったからです。
 ここで1つ注意です。この記事には私の偏見がかなり含まれております。私の特定の団体・組織や思想についての考えはあくまで個人の考えであるとします。また、それらを否定的に捉えている文面もありますが、決して当該団体等への個別の問い合わせやあらぬ風評を立てぬようお願い致します。そして、これはあくまで個人の発言であり私の所属団体・組織とは一切関係無いことを断っておきます。

自己紹介

 一応自己紹介をしておきます。昨年度まで香川高専に所属して現在は九州工業大学に所属しているnotch_manです。高専時代はプロコンやったり旅行したり写真撮ったり同人誌書いてたりしてました。

東京大学を志望したあの頃

 ご存じの方も居るでしょう。私が現役生の時は東京大学を志望していました。具体的に行きたいなって思ったのは高専4年の頃です。志望理由は様々な要素が絡んでいますが、端的に言えば「人生の勝率を上げたかった」が第1志望です。無論、研究とか学術への関心もありました(お気を悪くしないよに)。しかし、本心で語ればおそらくこれが最も適した言葉でしょう。

 ここで、後の前提にも関わってくるので「人生の勝率」について定義しておきましょう。私が思う「人生の勝率」とは以下の通りです。

自分がやりたい・実現したい事を最小コストで実現できる期待値の大きさ

 (確率なのに期待値とは突っ込まない。良いね!)
 まず、1について説明します。例えば「○○のビジネス」をやってみたいと思いついたとしましょう。そして、VCを前にピッチをします。この時、VCはいずれか一人に対してのみ投資をしてくれると仮定しましょう。ここで、全く同じの素晴らしいアイデアを東大生と名前も分からない大学生(日本の大学)が居たとします(外見その他の要素も同等で比較不可とする)。その時、VCはどちらに投資をするでしょうか。あなたがその立場であればどちらに投資をするでしょうか。私なら東大生に投資をします。それは、彼らの所属している機関のブランド力であったりそれが裏付ける基礎能力を信用するからです。世間は悲しい物で、○○大で○○な研究をして国際学会で発表したより○○大に在籍したという事実そのものを評価する風潮が根強いと感じています。私自身もそういう経験をいくつもしてきました。最もそれを感じたのは高専5年時のとある大学の見学でしょう。そこで彼らの住む世界、環境、周りに居る人達のレベルに圧倒されました。同時に自分の今までの活動とかが全て馬鹿馬鹿しく感じてしまいました。おそらくですが、自分が何かをやろうとしたときに高専であれば半年かかるようなことがあの環境であればトントン拍子で話が進んでいくでしょう。それ以外でもそうです。高専卒で工業系大手企業に入ろうとすれば進路指導の先生方に満場一致で反対されるようなところでも彼らなら学生生活をそつなくこなせば就職出来るでしょう。だからこそ、少しでもレベルの高い大学に行きたかったのです。何をするにしても、少なくとも日本にいる間は強力な武器になります。
 もう一つ考えるとするなら人生の上界ですかね。もちろん難関大卒であればあるほど人生の収束先が高いレベルに達する期待値が高まると考えていました。

高いレベル≡収入だったり社会的名誉や地位

 そして、外れ値を除いて出身大学でおおよその収束レベルは明らかになっています(よくある大学別平均収入の類い)。もちろん、外れ値もありますがそれは正規分布の外なので議論に値しません。自分がその分布の外側に立つような人間では無い気がするので、少しでもレベルの高い大学に行きたかったんですね。

編入試験に落ちてから

 試験の結果は数学で撃沈して不合格。まあ、実力相応の結果なのでこれについて言及の余地はないです。その後滑り止めの大学も受けましたが既に精神状態は崩壊でまともに回答することが出来ませんでした。そして、多くの大学を受けたましたが結果は7戦1勝6敗。最後に至っては途中で放り出して京都鉄道博物館に行く始末です(223系W2編成のことは良く覚えている)。

 そして、編入試験が終わってからの精神状態も最悪でした。多分、多くの人が心配していたんじゃないでしょうかね?それからも先生方に昭和のおじさんの考えかと言われるくらいの学歴コンプレックス全開発言でTLを荒し続けました。

 そのときの心情を綴りたいと思います。自分の人生の上界が一段低くなったなと感じました。そこで、無力感を感じたんですよね。その先、どれだけ活動しても頭打ちになるんですから。同じだけカロリーを消費しても超えられない壁があるんですよ。それが嫌で悲しくて、かといってその現実を変えることは出来ないしただただ絶望です。病む原因が分かってそのソリューションもあるけど、それが現実的に実行不可能。これを超える病み要因はあるでしょうか?

九工大に進学した経緯

 というわけで、私は受験の息抜きに明太子とシンカンセンスゴイカタイアイスを食べたくて専攻科の代わりに受けた九工大に行くことになりました。この時の選択肢には

1.計画留年する
2.やけくそで就職する
3.九工大に進学する

という選択肢がありましたが、何も考えたくなかったのと密かに編入浪人のことを考えていたので大学進学することにしました。計画留年を回避した理由は

・博多に近い所で住める
・別の環境に行ってみたかった
817系に乗りたかった(817系の非同期音はマジで良い!あれは萌える!)
・大学生の身分の方がやりやすいことがある

という感じです。九工大の編入って推薦と学力があるんですが大半は推薦で受験の中、私は学力で殴って受かったので良く受かったって感じでした。

ちなみに、試験内容は推薦も学力も同様で数学と専門科目の口頭試問と面接でした。数学は固有値と固有ベクトルを計算して、それが何に応用出来るかとか聞かれた気がしました。とりあえず、それらについてオタク特有の早口で語ったらもう良いですよと冷めた口調で言われて落ちたのを確信したんですが。

 結果、これが功を奏して私を取り巻く環境は劇的に変わったんで今思えばこの選択も間違えでは無かったと思います。また、先見の明はあるようで、今年は高専プロコンもグダグダだったり進学後のバイトが見つけられないとかで給付金をたくさん頂けたので計画留年はしなくて良かったと思います(笑)。

九工大に編入してみて

 九工大に編入したあとは、世間を騒がせるコロナウイルスの影響でかなりの時間的余裕を得ることが出来ました。遠隔授業は最小コスト攻略でいい感じにやっていけているので今後も継続して欲しいですね。一人も友達ができないのは少し悲しいですが、これも新しい生活様式においては当たり前の事だと思って割り切ってます(それに筑波の件とか面白く思わない人も一定数いると思われるので)。

 大学に入ってからは「九工大生」では無く「大学生」の身分を振り回して様々な事にチャレンジしました。これは「九工大生」の名前を使うと自尊心に傷が付くけど粒度を上げれば精神衛生に良いと判断した結果です。オンラインのビジコンに参加したり、某団体(ヘイト全開記事で名前を出すのは申し訳ない)で様々な事を学ばせてもらい多くの出会いをすることが出来ました。学問に関しては何故か高専時代とは全く違う分野に放り込まれて何も分からなくて研究もお門違いで悲しみしかないのでモチベゼロなので最小コスト攻略で乗り切っています(高専時代の方が論文たくさん見てたな)。現在は「学問」以外の事は充実していますが、大学生なのに「学問」に満足できないのは悲しいですし在籍する意味がないですよね。それが仮面編入浪人を決意した理由の1つでもあります。

(休憩)ここで、オタク話をしよう

 ここまでのヘイト成分全開記事に疲れていると思われるので少し休憩とします。ここでオタクトークを1つ。

 817系は良いよね、60km/h付近の同期モードに以降するときのあの音には鳥肌が立ちましたね。あの感覚は多度津駅1番乗り場足下番号10番付近で聞いた多度津駅に入線する特急しおかぜ・いしづち19号の発電ブレーキの音以来です。

 正直、これだけがモチベです。あと、色々不満言っているけど九州はマジで良いぞ。お酒は美味しいし料理も美味しい。温泉もあるし観光地もたくさん。自然豊かで食材も豊富。物価もそこそこで生活しやすい。特急ソニックは変態だし、787系のかもめの全力疾走もたまらない。西鉄のコンパウンドカテナリーにも感動したし変電・線路設備も興味深い。JR九州さん、筑豊本線の保線はもう少し頑張って欲しい。頼む!!

私の学問に対するモチベーション

 多分、私は生粋の研究者でもないし研究で飯を食っていくだけの能力も志も無いです。あくまで「ITを武器に社会課題に対する適切なソリューションを提示する」というミッションの1つの手段に過ぎないと考えています。それでも、仮面編入浪人したのはその手段に「研究」が必要だと感じたからです。それが今の環境では実現不可能であること。そして、KLISであれば実現可能であることを面接で証明しきって合格を勝ち取りました。というわけで、私はアカデミア気質の人間では無いのでこういうモチベーションで学術機関に所属するのはどうなのかとは思いますが、改めて学問を志す一人の学生として精進していきたいと考えています。

KLISを受けた理由

 元々、筑波大学は第2希望でした。正直、東大とほぼ同じくらいのモチベーションです。前述の「人生の勝率」の要素からすれば違和感を感じると思われるかもしれませんが、純粋に情報工学をやるなら私は筑波大学でやりたかったです。もう一つの理由としては、前述した「上界」を打ち破れる可能性の高い道筋を見いだしたからです。そして、それは筑波でも十分実現可能だと思われるものでした。この可能性の道を切り開いたのは某団体なので圧倒的感謝です。また、今年の高専の担任がお察しで推薦書はおろか調査書1つ貰えないだろうという状況だったので、それらが要らない学校となると筑波大学ほぼ1択でした。ちなみに横国はTOEICのせい予選落ちしました。となると、KLISとメディア創成を併願して合格の期待値を上げないといけないのでこの2つを受けることにしました。ただ、TOEFLでリスニングが大炎上したのでほぼKLIS一本に絞って全力で対策しました。KLIS受験については別途記事を書きたいと思います。

1年ぶりの編入旅行

 実はですが、今の生活は月5万円ほどの仕送りで成り立っています。当初は貰っていませんでしたが給付金絡みその他諸々でそちらの方が双方に利があったのでこういう形で落ち着きました。さらに大学と国から合わせて17万円の給付金を獲得したのでこれを受験料と旅行代に充てました。というわけで、この受験に関しては完全に自費(?)で賄いました。もちろん、親にも一言も言っていません。親には「梨を頂いた凄い人に会いに東京に行く」とだけ伝えました(もちろん嘘で言いましたが)。

 今回の受験に掛かった費用を晒しておきますね。

・受験料:60,000円
・ホテル代:19,500円(5泊6日)
・交通費:12,050円(18切符)+7,000円(SUICAチャージ分)
・食事代等:20,000円~30,000円
計:約13万円

 きちんと、予算内に収まりました。新飯塚~東京が1日で行けないのは辛いですね。あと、受験後の5日連続飲み会は本当に最高でした。深い話が出来たし、素敵な電車に巡り会えたし過去一番楽しかった編入試験旅行でした。

 私の旅路についてはTwitterを見るのが早いのでそちらをご覧ください。まあ、結果的には良い感じに収まったのではないかと思っています。

仮面編入浪人界隈に属して

 仮面編入浪人界隈は京都鉄道博物館でお馴染みの地の某大学に受かったあの方が話題をかっさらっていったので辛みですが、それでも前例の少ない(?)この界隈に属して思ったこととかを綴りますね。

 まあ、仮面浪人なんて行為がそもそもあれですが行く大学に納得できないとしても「学生」って身分は美味しいんですよね。浪人だと「無職」になってしまい、それは怖いです。ちなみに、私の人生設計において中退の経歴はそれほど影響を及ぼさないのでそこについての懸念は感じなかったですね。

(休憩)受験エントリーを書く上で

 少し本題からズレますが、一つ言っておきたいことがあります。受験合格者がこういう限界ムーブメントを晒すのは実はかなりのリスクがあります。というのも、終わりよければすべて良しですが合格者/受験者 < 1である以上、残念な結果に終わってしまった人がいるわけですよね。私も昨年はそちら側の立場でそうなった時の精神衛生の悪化については熟知しています(いるはず)。運よく受験に受かった人が合格体験談とかそういうのを公開する時に時々でいいのでそういう心の痛みに共感しながら発信をして欲しいと思います。

最後に

 とりあえず、TLを荒らすに荒らしまくったnotch_manですが自分が納得できる環境に収束出来たと思っています。受験の際に面接官から釘を刺されましたが、後期も今の環境で学べることは精一杯学んでいき筑波での研究や勉強に繋げていきたいと思います。

 とても読むには重たい記事でしたが最後まで読んでくださりありがとうございました。

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