日常着にインパクト
3月14日 朝日新聞 朝刊 27面 fashion 欄の見出しです。
「日常着にインパクト」
普段着ではなく日常着。当然、普段着、訪問着や外出着とは違うのでしょう。
日常着とは。
リードの中に「日常に目を向けたブランド」とあります。
本文記事を読むと、寝起き、働く姿、など3通りのスタイルという文言。起床し、働き、仕事を終えくつろぐ。多くの人の日常生活でしょう。それぞれに適した衣服を身につけています。
「日常着をアップデートをした」とデザイナーの発言が載っています。
要は一日のうちに、人はそれぞれの活動に適した衣服を着て過ごします。それを日常着と表現していたわけです。訪問着などのように特定の衣服を示すものではなく、いわば、普段着外出着作業着などの上位語と言ったところでしょうか。日常着という語が広く一般に定着するかどうかは不明ですが、新聞などで使われていることから、多少なりとも使う人は出でてくるでことしょう。(ファッション関係のいわゆる業界用語なのかもしれません)
「日常」という言葉から「普段」という言葉が気になり辞書を引いてみました。語釈にさほどの違いはありません。
驚いたのは、「普段」は借字ということです。知りませんでした。そして見出し語の漢字は「不断」。「普段」は「不断」の後に記載されています。
発音は同じでも、漢字から受ける印象は違ってくるのではないでしょうか。「不断の努力」と「普段の努力」では、なんとなく気合の入り具合が違っているような気がしてしまうのは私だけでしょうか。
中村明 著『語感辞典』を引きました。
「普段」 当然のこととして毎日のように変わりなく繰り返されている状態・・・
「不断」 絶え間ない意。
「不断」と「普段」の使い分け、大事かもしれません。
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