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15回目 "The Gardener"(墓守)の原文を一気に読みます。原書を何から読み始めるかと迷っているなら、この偉大とされる著者の人柄・価値観を感じとり、考えて見ることが良いスタートになると思います。

この英国の作家 Rudyard Kipling (1856 - 1936) は50才代に第一次大戦を経験していて、自分の息子を戦場で亡くしています。そのショックの中で書き上げたのがこの短編とのことです。彼に纏わる話はThe Kipling Society (UK) のサイトに大量にまとめられています。また私のNote記事13回目に紹介したオランダ(Netherlands)のオランダの世界大戦の記憶遺産のサイトにはこの短編「The Gardner」に関する話題が満載です。

この短編を取り上げた理由
  私の記事では「大人が本気で読んで面白いと感じる小説」をという発想で選んでいます。「英語の勉強に役立つ・好適だ」、とか「各人の英語能力に見合った難易度である」とかは考慮していません。必要な知識は難しかろうが読まねばならないし、本当に興味があればこそ努力もできるのだし、英語は英語であって、それが子供用のものでない限り、難易度の差はそんなに大きなものではありません。(というのが私の見解です。)
  "The Gardener" は、短い作品です。短い文章の中に沢山の情報が無駄なく詰まっていて、一言一言の持つ意味を的確に捉えていくことで、その話の面白さが、重みが読み手の心に湧きあがる作品だと私は思います。作者のイメージ(人柄・好みか否かの判断)を自分なりに持つ経験ができると、余り期間を経ずとも、次に読む作品は自分の思いに従って見つけ出せるようになるものだと思います。この作品がそのきっかけになればと思う次第です。ちなみに、私は「判らない単語は棚上げして読み進もう」といった「英語読書のススメ」には大反対しています。
   今回に限らず、私が Study Notes を公開する理由は、A)英語小説を原書で読みたいが時間が掛かるので躊躇されている人々の背中を押すこと、B)読まれる人々の辞書引き時間の節約に寄与すること、C)辞書の「何、どの単語、どの熟語」を引くとここの部分が理解できるのかと迷われている人の助けをすること、そして、D)熟語であって特定の意味がある故、辞書で引かないと誤った理解をしてしまう箇所を(私に分った範囲ながら)警告する為です。したがって公開する Study Notes には、私の個人的な読書感想の記載はありません。

Study Notes の無料公開
今回の記事では私の Study Notes に加えて上記オランダの世界大戦の記憶遺産のサイトにある「The Gardner」の原文をコピーして、この Study Notesに記載のページ表記と対応させるために、1~12ページに割り付けた文書の両方を用意しました。短篇原文は A4 のサイズ、Study Note は A5 のサイズに仕上げています。