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【イラストレーターさん向け】トラブルを未然に防ぐ見積提案法!

※こちらの記事はイラストレーターとして直取引をされている方向けの記事です(コミッションについては書かれておりません)
※記事の内容はあくまでのた丸の考え方です、これが正解というわけではございません

皆様こんにちは、のた丸と申します!
絵の仕事を続けていく際、円滑に取引をすることはかなり大事です。今回は出品者とご依頼者でトラブルにならないように気を付けるポイントをお伝え出来たらなと思います!


トラブル回避に一番大事なタイミング

ご依頼の時に一番話し合いが必要なシーンはお見積り依頼が来たときです。基本的にはご依頼ページの注意書きなどを見てご依頼相談をされる方がほとんどですが中には注意書きを最後まで読まずに相談される方もおられます

ご依頼を受けた後で「そんなの聞いてない!」と、言った言わないでもめてしまうと時間がもったいないですし、何より自分のメンタル的にもよくありません。。。

直取引の場合、多くの方がお見積り後に請求書を制作されると思いますが
個人様と取引する場合はお見積り後の請求書は「契約書」に近いものとなります

請求書を発行して契約が成立する前に、ご依頼の条件をお見積り時にはっきりさせましょう

お見積り時に必要なヒアリング

①ご依頼概要
言わずもがなですが、相手が自分にどんなイラストを頼みたいのか詳細までヒアリングをすることが大切です
仕様書をいただいたとしても不明な点があれば見栄を張らず、素直にご依頼者様に確認してください
・キャラは何体?
・背景はあるの?
・背景に何を描くの?どこを描くの?
などなど、自分がこの情報で絵を完成できるかどうかまでヒアリングをしてください
後々制作時に「どう描けばいいの?聞きたいけどもう振込されちゃったし…」という事態にならないようにしましょう

②使用目的
制作物が予想外のものに使われることもあるので使用用途は、出品者と依頼者の間で明確にしておきましょう
使用目的が不明なものは後のトラブルにつながるのでしっかりとお客様とお話ししましょう

【考えられるトラブルの一例】
・知らないところで反社会的組織を助長するような広告に使われた
・差別的な発言に自分のイラストが添えられた などなど・・・
個人イラストレーターは信用が命なので、トラブルや炎上につながりかねないご依頼は避けることを強く推奨いたします

③金額
金額は内訳まで記入することをおすすめします◎
何にいくらかかっているかを書くことで、後々も値段交渉がしやすくなります

(例1)
出品者「お見積りこちらになります」
お客様「もうちょっと予算を下げたいです、この5000円の武器はなしでお願いしたいです」

内訳を記載することで、お客様自身がいらない部分を削って予算をコントロールすることも可能です
イラストに何を追加して何を消したいかはお客様にしかわかりません
さらに何を追加したら金額が増えるか知っているのはご依頼された絵師だけです

そんなときお見積りに内訳を書いておけばお客様も何にお金がかかるのかわかりやすいので話し合いがスムーズに進みます

また、内訳を話すことによって制作中に追加の要望が出た際も
「その要望は見積書の内訳に記載されていないので追加料金となります」と交渉することが可能です

④納期
相手に希望納期があった場合はできる限り相手に合わせますが
とくにご要望がない場合は制作期間+1週間いただくようにしています

もしかすると制作中に機材が故障する可能性もありますし、急ぎの案件が入ってくる可能性ももちろんあります
余裕を持った納期を記載することがおススメです◎

⑤サイズと解像度
お客様がグッズ化等、印刷を希望されている場合は解像度に注意しましょう解像度とは1ピクセルの中に何個ドットがあるかの単位です
数字が大きいほど画質が良くなります
印刷をする際は解像度を300dpiもしくは350dpiで描くよう気を付けましょう
私はどんなイラストでも今後グッズ化される可能性があることも加味して300dpiで制作するようにしております
(実際に、過去のご依頼絵をグッズにしていいかどうか聞かれたこともあります)

⑥請求書に「内容にご納得されましたらお振込みください」と記載する
お見積りがまとまると請求書を制作するかと思いますが
私は必ず上記の文言を入れるようにしております

請求書には基本的なご依頼内容から無料修正回数、使用用途も記載の上
この文言を入れることで
「この内容で進めるので、振り込んだ後で条件以外の事をしないでほしい」という表明になります

さいごに

お互いモヤッとした状態で取引に進むのは非常に危険です
お見積り時に自分自身が気になっていることはお客様にとことんヒアリングし、お客様のほうでも気になっていることがないか必ず確認をしましょう

万が一、制作時に問題が発覚した際はすぐにお客様にご相談ください
完成が近づくにつれ、修正が困難になるので
「こんなはずじゃなかった」とお客様も絵師もお互いがっかりしてしまうのは非常にもったいないです
問題がおきたらできるだけ早く
・起こったこと
・改善案
・改善案に対する懸念点
をお客様にご相談し、素敵なお取引になるよう進めてください

最後まで読んでいただきましてありがとうございます!
この記事がどなたかのお役に立てば幸いです
のた丸

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