かたちだけでも感謝するのが大事

皆さんは信号のない横断歩道で歩行者がいればちゃんと一時停止して渡らせてあげているだろうか。

僕はちゃんと渡らせてあげている。

なぜなら過去に一度それで歩行者妨害を取られ、罰金と違反者講習を受けるハメになったからだ。


最近は車やバイクに乗る機会も減り、歩行者として信号のない横断歩道に出くわす機会の方が増えた。
僕は嫌な奴なので、車が来ていたとしても「歩行者優先だぞ」と言わんばかりに横断歩道を渡るそぶりを見せる。

しかし、大体の車はスピードを落とさずにそのまま突っ切っていく。
僕はそんな車の運転手を蔑んだ目で見つめ、「はい罰金~」と心の中でつぶやくのだ。

もちろん、譲ってくれる車もいる。
そんな時は僕は「これが当たり前だから」と会釈等も特にせず悠々と渡っていた。


だが、この姿勢がよくないのかもしれない。

嫌な奴だからとか印象が良くないとかそんな話じゃない。
社会をより良くするためには改変すべき行動なのではないかと思うようになってきた。


ちゃんと感謝し、それを行動で示す。
そうすると譲った側も気持ちよくなり、また譲ろうと思う。

そんな繰り返しで少しずつ世間の交通マナーはよくなっていくのではないだろうか。

ゲーム理論と輪廻転生の考えにも近いものがあると思う。



そういえば昔、違反者講習を受けた際、講師の警官がこんなことを言っていた。

「信号のない横断歩道で道を譲る割合が日本で一番高いのは長野県で、その背景には、横断歩道を渡る際には手を挙げるのと、譲ってもらったら感謝のサインを送ることを交通安全教育でしっかり教え込んでいるということがある。」

どこまで本当かは分からないが、少なからず因果関係はあるのだろう。

望ましい行動をされたら、たとえそれがルール上当然のことであっても、感謝の意を伝える。
何事においても大事なことである。


ただ、譲らないやつは一生譲らないので、感謝されることも一生ない。
一回違反を取られるか、事故を起こして痛い目を見るまで行動は変わらないのだ。

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