僕の好きなツッコミ4選【ざっくりハイタッチ】
僕は面白くない人間だ。
interestingではなくfunnyの方の面白くないだ。
自虐か下ネタかでしか笑いを取ったことができない悲しい人種だ。
そんな僕は大学で関西に出てくるにあたって、
「このままだと関西で生きていくことはできないのではないか?」
という不安に駆られた。
関西は言うまでもなくお笑いのメッカである。
全員が幼いころから吉本新喜劇を観て育ってきたので、お笑いの基本が刷り込まれている。
オチのある話をするということはもはや人前で服を着るレベルの常識となっているので、オチのない話をしようものなら人権を失ってしまう。
ボケに対してはすぐにツッコミを入れないと面白くないやつのレッテルが張られてしまうので、常に気が抜けない。
そんな修羅の地、関西に出ていかなければならなかったのだ。
生身で生還できるほどこの戦場は甘くないだろう。
そう思い、合格発表から入学式までの間、僕はお笑い力を鍛える修業を行った。
まずは守破離の守だ。
お手本にする芸人を決めたい。
これは完全に好みだが、僕はフットボールアワー後藤に決めた。
そして後藤の出ていた「ざっくりハイタッチ」という番組をたくさん見た。
特に参考にした大好きな企画が、「いろんなツッコミさせんかい!」のコーナーである。
後藤のツッコミたいワードが先に出てきて、ほかのメンバーがそれに合わせてボケるという、いわゆるツッコミ先行の企画だ。
ちなみに、今や後藤のたとえツッコミの代名詞である「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」はここが初出である。
これはツッコミのレパートリーも増えるし、ボケの勉強にもなる。
今日はこのツッコミ先行企画で出てきた、僕の大好きなツッコミとボケを紹介したい。
(以上、長い前置き)
新しい性病みたいに言うな!
これはメンバー一行がピザ屋さんに訪れた際の指定ツッコミワードだ。
これに対して小藪が繰り出したボケが、
小「注文はじゃあ、マルゲリータ、マリナーラ、…ビブジダ」
後「いや、新しい性病みたいに言うな!」
である。
この企画シリーズだとこれが一番有名かもしれない。
他にもドジドジとかそれっぽいのを出す小藪に対して、「リーンビョ」とか「クラミッジア」みたいな既存の性病みたいなやつしか出せないジュニアの対比も面白かった。
心のアメリカ出過ぎやん!
これは似顔絵屋さんでの指定ツッコミである。
これに対してジュニアがどうボケたか、皆さんもぜひ考えていただきたい。
正解は、
J「うわー、この絵めっちゃ似てますね。瓜ふた…あ、アイダホポテト二つですね」
後「いや、心のアメリカ出過ぎやん!」
である。
これはめちゃくちゃ笑った。
ロシアのスケート選手みたいに言うな!
これはオシャレな飲み屋での指定ツッコミである。
これは岩尾のボケが特にお気に入りだ。
岩「飲み物はじゃあ、プレミアムモルツカヤ」
後「いや、ロシアのスケート選手みたいに言うな!」
このボケはよく大学の友達と飲みに行ったときにしていたが、一度もちゃんと突っ込まれたことはない。
調子悪い彦摩呂か!
これは性病と同じピザ屋でのワードである。
これは一つのボケというより、一連の流れが面白かった。
J「美味しい!これは…味の…上手なやつやぁ」
後「いや、調子悪い彦摩呂か!」
岩「美味しい!これはまさに、冷徹なブラジル人やぁ」
後「…。」
(ボケが微妙だと突っ込まないときもあります)
小「ゴホッ、ゴホッ、これはジンジャエールの…ゴホッ、ゴホッ、ACミランや」
後「いや体調の方の調子悪い彦摩呂か!」
このみんなで切り口を変えてくる感じがさすがだ。
そこにしびれる憧れるゥ~!
こんな感じで、本当に面白くて大好きな企画だった。
これが僕のバイブルになり、関西に来ても無事笑いをかっさらうことができた…というわけはもちろんなく、相も変わらず面白くないままだ。
お笑いはそんなに甘くない。
でも前よりは笑いを取るために果敢に挑戦するようになった。
友人と飲みに行ったときなども、積極的にボケるし突っ込む。
ちなみに飲みに行ってよく頼むお酒はシャンディガフティンだ。
すぐにベロベラに酔ってしまうほど弱い僕なので、
最後の方は味は「まるでディズニー映画の悪役やぁ」くらいにしか思っていない。
おっと、そろそろアメフトの試合が始まる時間なので執筆も終えよう。
もうええわ!!