はじめての水耕栽培 #2(補助輪探し)
ほぼ何も調べず、どうやら「スポンジを使うらしい」、「水だけでいいらしい」、「肥料もいるらしい」という程度の知識のみを携えて挑んだ。
結果。
お亡くなりになってしまった。
いくつかは栄養不足かなにかで茶色に萎び、またいくつかは青を保っていたが、白いふわふわのカビに侵されたのか終には萎びた。
私の軽率な行動により、11もの植物の命を失わせてしまった。
そして今から、流水と熱湯で以て、数えきれない菌類の命も奪うことになる。
すまない、大葉。
あとよくわからんカビ。
今回の敗因はいくつかに分けられる。「情報不足」といってしまえば、それで全てカタが付いてしまうので、きちんと細分化する。
まず発芽に関して。
私は濡らしただけのスポンジの上に直接、種を置いていた。しかしもっといいやり方があるという。
水耕栽培界隈ではその名を知らぬものはいない、ビデオゲーム界隈でいえば任天堂、アクションRPG界隈でいえばフロムソフトウェア、戦国和風忍者アクションアドベンチャーゲーム界隈でいえばフロムソフトウェア、ぽかぽかアイルー村界隈でいえばフロムソフトウェアにあたる企業である、バーテックスだかハイポネックスだか、そんな名前の企業がおすすめしていたのだが、初めのうちは水の中に種をばらまいてよいらしい。
そうすると1日で芽生えるものは芽生え、スムーズに栽培につなげることができる。
今回発芽にたいそう時間がかかっていた気がするが、これは種の湿り気をうまく維持できなかったためだろう。
他にもスポンジに切り込みを入れたり、濡らしたティッシュにくるんだりするなど、やりようはいくらでもある。
これでひとつ、改善がなせる。
次いで二つ目。それは肥料である。
水耕栽培と土耕栽培(って言うのかはしらんけど)で、植物に必要な栄養素は大きく変わってくるという。
水耕栽培では土に根を張ることが難しいため、より細胞壁を強固にするカルシウムが多く含まれている肥料が好まれるらしい。
水耕栽培用、と謳っている肥料は、そこを考慮して配合しているため、肥料なら何でもかんでもよいという話ではなさそうだった。
粉のやつ、買うか。
そしてこれは推測だが、日光に当てすぎてもいけない気がする。
発芽して以降、ブラインドを開けた窓際にタッパーを設置していたが、日光が当たりすぎて高温になっていた可能性がある。
何事にも適度が重要である。ブラインドはある程度閉めておこうと思う。
また、生育環境も良くなかった。
始めのうち、スポンジに触る際は手を入念に洗っていたが、発芽しない4日目あたりからおざなりになり始め、爪の面でちょいちょい種を押していたりした。
もっともこれだけが原因ではない、と思いたいが、この行為がカビ発生の一因になったことは否定できないだろう。
また、大葉は結構丈が伸びるそうだ。
ペットボトルを使った方がいいかもしれない。
ひとまずこの程度の知識で、またどこまでいけるか試してみる。
なに、代わりはたくさんいるんだ。
この調子で、植物の命を軽んじていくぞ。
ここはどこだ