270円の[TRINIDAD]はうまいけど
これじゃなかった。
1.外観
やってきましたキューバンシガリロ。トリニダッド ショート。
本当かどうか裏取りはしていないが、この「トリニダッド」というブランドは政府高官向け限定だったらしい。鳴り物入りといった面持ちである。
別に僕は政府高官ではないため、このシガリロが持つポテンシャルを100%味わうことはできないだろうが、しかし興味はそそられる。
リングは惜しげもなく金色を使った、それでいて厭らしさのない上品なデザインである。
2.開封
想像していたよりは獣臭さというのか、野性味のある匂いが強い。
だがうまそうな匂いだ。
着火前の葉巻の匂いを嗅いで「うまそう」と思ったのはこれが初めてである。
なかなか期待できそうだ。
火を点ける前から口にくわえ、吸い込んでみる。
おお、匂いを感じるぞ。
楽しみだ。
3.着火
火をつけるとモンテクリスト同様、濃厚な香りが立ち上る。
かつ、モンテクリストよりは甘さが控えめというか、すこし厳かな雰囲気がある。
裏話を知ってしまったが故のプラセボ効果という可能性もあるが。
4.喫煙
吸ってみると、なるほどうまい。
が、やはりモンテクリストよりは甘みが控えめで、香ばしさが目立つ。
モンテクリストがデザートだとすれば、これはメインディッシュだろう。
吸い続けてもしつこくなく、しっかりと存在はある。
コクがある、という言葉を使いたくなる印象だ。
しかし、僕が葉巻に求めていたのは、「らしからぬ甘さ」である。
これはこれで良い。こういった味を求めている層も少なくないことは想像に難くない。
それでも、僕は甘いのが好きだ。
5.結論
流石はキューバ、というセリフを口にするにはまだ早すぎるが、僕が他の葉巻を吸った時に感じる物足りなさを埋めてくれるのは、今のところキューバの2種のみだった。
確かに質も価格も高い。求めているものがこれではなかったというだけだった。
ここはどこだ