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KAAT DANCE SERIES『星の王子さま』観劇
2023年 1月27日
KAAT DANCE SERIES『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』観劇
舞台を見に行くというのは、ワクワクする。
たくさんの人のその気持ちが、舞台に向かう駅や道や、劇場に充満している。
みんなおしゃれして。
演劇が始まる前から、もうその、ちょっと非日常な世界は始まっている。
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今回は「星の王子さま」
有名すぎるこの物語。実はストーリーをよく知らなかった。
確か、ウワバミに飲み込まれた象?帽子?
と 薔薇の花 と キツネ。。。と
王子さまはどこかさみしそうに何かを探している。。。くらいしか。
今回の演劇の前情報もよく調べないまま来てしまった。
不思議な音と共に舞台の幕が開く。
ダンサーが現れる。
小さな王子の星
シンプルで美しい舞台美術の中でダンサーたちが舞う。
魂が浮かんでいるような演出。
風船って重力に反するんだとなんだか改めて驚く。
最近動画を見すぎていたので、じゃあ今、現実の物質世界でどのような表現が行われるのか、それがどのようなインパクトを与えるのかをこの演劇では改めて感じた。
星の王子さまは言葉の物語だと思い込んでいたが
この舞台ではセリフがほぼない
音楽(舞台上に一緒にいる感じが楽しい、演奏者も同時に役者)
にもつい見入ってしまう、もちろん耳を澄ます。
そして軽やかで美しい衣装を纏う極上のダンサーたちの踊りと身体表現が
物語を紡いでいく。
目と耳で感じる。
目を瞑っても感じる。
耳を閉じても感じる。
きっと目と耳を塞いでも感じるだろう。
王子が自分の星で薔薇と喧嘩をして
※ここから2部 2部の始まりは華やかな舞台美術
2部がはじまる前に、ストーリーを少しおさらいして、のぞみました。
色々な星を旅して
色々な人に出会い
狐と遊ぶことで薔薇の大切さを思い出す。
※狐の尻尾の動きが可愛くて色っぽい
蛇に噛まれた王子は体がなくなり、魂が自分の星に帰る。薔薇に会うために。
そんな話だったんだ。。。
美しく不思議な夢を見ていたような感覚でした。
舞台が終わったのは16時半 少し薄暗くなり、外は小雨が降っていた。
KAATの入り口には春節の大きな飾りがピカピカ光ってた。
その中に、あ!孫悟空と八戒がいる。
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2022年、KAATプログラムで小田原三の丸ホールで行われた「冒険者たち」という演劇。
西遊記をベースにしたストーリーで神奈川県を行脚した、地域密着のネタが満載のとてもマニアックでカッコいい舞台でした。
で、その時に小田原版のポスターを担当させていただいた。
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大変ありがたいことにお声かけしてみたら、
その時の原画をKAATが引き取ってくださるということで
納めることもできた日だったのです。
芸術監督の長塚圭史様、本当にありがとうございました。
そのご縁で演劇を見る回数が増えて楽しい。
踊りは人間の表現の原点なんだろう、
そういう、原点みたいなものをかき回して抽出してくれる
それが舞台だ。
脳内を見透かされるような感覚もある。
今年もたくさん観劇したいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1675080059581-7UzrojjRTI.jpg?width=1200)
後日談
翌日 1月28日、神保町に所用があって向かった。
星の王子さま新訳を見つける。
ストーリーと解釈をおさらいする。
全てのキャラクターに共感してしまう。
自分にとっての薔薇はなんだろう。
断ち切ってはいけない絆。
街で薔薇にたくさん出会えた不思議な1日でもありました。