【読むだけデザイン講座】vol.03
読むだけ講座の第3回目になります!
今回のテーマはこちらです!
【デザインが良くなる写真素材選び】
素材選びで苦戦する人の多くは、あまりに種類が多くどれを選んだらいいのか決めきれない。、、ということではないでしょうか。
レンポジに関しても、キーワードを入力すればそれに付随した画像が何通りも表示されて、確認するのも大変ですよね。そのうえ、入れ込んだ時に何かしっくりこない・画面がよくならない・伝えたいことが伝わらないということも少なくないです。
レンポジ検索の際に、検索数を抑えるには自分が【必要とするキーワードを的確に選ぶ】ことが大事になります。
また、検索キーワードを他の言い方に変えることでピックアアップされる画像も変わる可能性があります。様々な角度の言葉に変換して検索してみるとスムーズに素材が見つかったりします。
それらの問題点をシンプルに解消する方法をお伝えします。下記の2つのキーワードに気をつけてみてください。
1.【空間性のある素材を選ぶ】
空間性や広がりのある素材を選ぶことで、画面内が小さく見えたり息苦しく見えることを防ぎます。デザインにおいて、余白や空間の意識は品質にとても影響してきます。これは写真素材においても同じになります。
2.【構図に差をつける】
似たようなデザインや構図が続くと飽きてしまうように、写真も同じようなアングルやトリミングのものが画面に並ぶとつまらないページになってしまいます。空間性を意識しながら、大胆なトリミング・引きの写真・見やすくわかりやすいカットなど、見た人が同じ印象にならないように気をつけることが素材選びには大事になってきます。
これらの要素を意識して画面構成を行うと、それだけで良い印象を作ることができます。
下記のサンプルで検証してみましょう!
左が【空間性の高い素材】、右が【空間性が低い素材】になります。パッと見の色の印象は全体がグリーンで占めていて似ているようにも見えます。
ここでの違いは、奥行きやモチーフが置かれている状況が理解しやすいかどうかになります。一般的に、デザイン分野で空間性がある素材を定義づけることはありませんが、私は奥行きを理解しやすいものや、状況が把握しやすい内容の素材を空間性があると表現しています。
そしてここで最もポイントになるのが、空間性が高い情報は低い素材よりも情報量が多いということです。
これらを踏まえて、それぞれの素材をレイアウトに当て込んだサンプルでみてみましょう。
こちらも左が【空間性が高い素材】、右は【空間性が低い素材】を多く使用したレイアウトになります。
全体のレイアウトも同じで、素材の色の印象も寄せて構成していますが、左の方が情報量が多く密度を感じやすいかと思います。
対して、右のレイアウトは素材の広がり方やトリミングのポイントが似ていて単調な印象も受けます。
どちらが良いという訳ではありませんが、同じ構成でも素材一つで印象に差が出ることがわかると思います。
ここで気をつけなくてはならないのが、だからと言って空間性が高い素材ばかり使用してしまうと、今度は返って情報ばかりが多くなり画面がうるさく見づらくなる可能性があることにも意識しましょう。
それらのバランスに注意しながら構成すれば、より素材選びが楽しく簡単なものになるかと思います。
いかがでしたか。
ちょっとした意識で素材はもちろん画面の印象が大きく変化することがわかるかと思います。皆さんのデザインセンスに少してもプラスになればいいなと思います。
次回は【レイアウトで素材の魅力を引き出す方法】について書いていきますので、よかったらそちらも見てみてくださいね!