花ちゃん
「テラスハウスは、見ず知らずの男女6人が共同生活する様子をただただ記録したものです。用意したのはステキなお家とステキな車だけです。台本は一切ございません。」
Terrace HouseはYOUさんのこの決まり文句から始まります。
東京編、ハワイ編、軽井沢編、そして『TOKYO2019-2020』。2014年ごろから始まりメンバーや場所を変えつつ続いている。そして、この番組の醍醐味はなんとっても副音声にあると思う。YOUや山ちゃんはじめとするスタジオメンバーの声を聴きながら、一緒にVTRを見ている感覚になれる。
実は、私は以前よりテラスハウスを見ていた。しかし、どハマりしたのは今回の『TOKYO2019-2020』からなのである。
ハワイ編や軽井沢編も全話見たが、恋愛の勉強になるな〜ふむふむ、面白いな〜きゃー!程度だった。笑
今までのテラスハウスでは(特に軽井沢が顕著だったが)、多くの住人は遠路はるばるテラスハウスに引越してくるのだ。つまり、それまでに持っていた人間関係が疎になり、テラハメンバーとの関係が密になる。いわば閉鎖的空間のリアリティショーは男女の恋がメインとなって映し出されていた。
しかし、『TOKYO2019-2020』のテイストは違った。
今回の舞台は東京。
多くの住人は、ホームをテラスハウスとしただけで、そのほかは入居前とあまり変わらない環境で生活を送る。この編は最初の数話からだけでも奇妙なことがわかる。
・なかなかカップルが成立しないのだ。そもそも恋愛に発展していないと言っても間違いはないのかもしれないと思う。
・人間の弱さが浮き彫りになっていない。このTOKYO2019-2020ではメンバーそれぞれの"個"が非常に強い(=弱い部分もあるのにさらけ出す必要性もあまりなく強さだけを見せて生活している。)と私は感じていた。それが故に、(今までの編であれば、どちらかが折れるような喧嘩も)最後まで激しく火花が散っていたように思う。
逆に、お互い干渉しすぎず生活していた場面も多いように思う。
でも、私はこの今回の東京編のそこが大好物だったのだ。なぜなら、彼ら彼女らは人間的な成長を遂げようとするからである。(≠恋愛的成長)
あまり恋愛に没頭しない代わりに、その人の人間性が編集によって、よりフューチャーされるようになったからでもあるだろう。
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前置きが長くなったが、誹謗中傷、これは絶対悪である。しかし、それだけじゃないと私は思う。
何も言葉が出なかった。
半日考えて考えて一部をやっと言語化できるようになった。
信じられないとか、悲しいとか、そんな言葉だけではない。
事実から受ける衝撃だけがひたすらに強かった。何も考えられない。
人の私生活を覗くのは楽しい。しかし、それでいいのだろうか。