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Nosukeという口だけ男について VOL.1


どうも、自分の情けない現状を晒して2日後。
自分がいったいどういう人間で、なぜこうなってしまったかをざっくりだが書いていこうと思う。

幼少期から高校時代


 プロフィールに書いてあるように、幼少期の頃からアメリカでアーティストをしている叔父の影響で、アートや90年代のオルタナティブロックなどに触れて育っていく。
そんなサブカルにずぶずぶの人生を歩み、高校3年生のタイミングで一つの転機が訪れる。今まで一ミリも気にしたことがなかった自分の将来や進路を考えなければならない受験期である。
これは地方出身の方は共感してもらえるだろうが、親や周りの大人には「いい大学に行って、公務員になりなさい。安定した仕事に就くことで幸せになれる」そういわれて育ってきた。俺はこの言葉に導かれるように、地元ではトップの国公立の大学を目指した。結果は惨敗。滑り止めの大学には受かってはいたが、あの言葉の呪縛に囚われていた俺は浪人をした。




絶望と出会い


 この浪人期間が、第二の転換期になる。浪人生というのは大学生でもない、かといって社会人でもない。いわば”何者でもない"のだ。24時間を予備校で消費する。それの繰り返し。おまけに合格できるかどうかという不安の追い打ちが毎晩襲い掛かる。
 ある日、この大学でこういうことがしたいとお互いを鼓舞しあっている高校生をみて、自分にとってこの大学を目指している理由が、自分の意志ではなく、周りの大人が敷いたレールを走っているだけだと思い。絶望した。
その瞬間俺は、勉強する事をやめた。。。
 そして、スケーターやラッパーなど世間からしたらアンダーグラウンドの人たちが溜るショップに通うようになる。理由は、わからない。今思えば、そういう人たちに憧れを抱いていたのかもしれない。
 初めの頃は、タトゥーのたくさん入った人たちに怯えながら、服を物色して常連の客が入ってきたら逃げるようにお店から出るということを繰り返していた。ある日、いつものように無言で服を物色しているとモヘアカーディガンがハンガーにかかっているのを見つけた。モヘアカーディガンといえば、Nirvanaのボーカルであるカートの代名詞である。Nirvanaの大ファンである俺は、無意識に手に取っていた。
すると、オーナーが「なんでそのアイテムが気になった?」そう声をかけてきた。単純な質問だったのか、いつもは何も買わないくせにと皮肉を込めたものだったかわからないが、これが俺が覚えている中で初めてオーナーと話した瞬間である。
俺は「Nirvanaのカートみたいでかっこいいな。と思って。。。」と気まずそうに言った。オーナーは「こんな若いクセにNirvnaの良さがわかんのかよ、どこが好きなのか教えてみろ」そう言い放った。あまりにも突然の質問に戸惑いながらも、ポツポツとNirvanaのどういった所が好きなのか、smells Like Teen Spiritは個人的にハマらなかったとか話した。すると、オーナーも乗ってきて気づけば閉店まで音楽や映画の話で盛り上がった。誰かに、サブカルチャーの話をこんなにしたのは生まれて初めてのことだった。
そこから無言でビクビクしながら洋服を物色する日常は、オーナーにサブカルの話をしに行く日常に変わっていった。
 受験生には一番の追い込み時期である夏。相変わらず俺は、勉強に全くやる気が起きず。ショップに通っていた。会話の流れで、自分の進路についての悩みを話した。
オーナーは「確かに学歴は大事だけど、一番大事なのは自分の好きなこと、やりたい事を形にするための努力だと俺は思う。お前の好きなことはなんだ?何がやりたい?お前のボスは、親でも周りの大人でもない自分自身だよ」
その時、今まで自分にまとわりついていた呪縛や不安がフッと消えたのを感じた。それと同時にやりたい事・好きなこともはっきりわかっていた。

それは”サブカルチャーに携わった人生を送っていきたい”だった。

 これが、俺の人生の目標が決まるまでのクロニクルである。
人生に光が差し始めたNousuke少年は、これからどのようにして情けない口だけ男に転落してしまうのか。
次の投稿では、大学時代から現在までの出来事を書いていこうと思う。

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