(スコア別600~900) TOEIC勉強法
はじめに
近年、TOEICは社内の昇進基準や大学院入試に使われるなど、社会において重要な役割を果たしています。
また、就活においても企業がTOEICスコアを評価していることは多く、大学生の間でも人気の高い英語資格となっています。
ですが、TOEICのスコアは600点以上でなければ履歴書には書けません。
600点以上のスコアがなかなか取れず苦しんでいる人は多いです。
私も本格的に英語学習を始める前は、TOEICスコア350と決して高いスコアではありませんでした。
しかし、この記事の勉強法でわずか2ヶ月でスコア625点を取ることができました。(写真は最終的に取得した資格一覧です。)
第1章 TOEICの勉強時間
TOEICスコアは、実際何時間くらい勉強をすれば高得点が取れるの? と気になる人も多いと思います。
↓は現状レベルがTOEICスコア300前後の場合の必要勉強時間となります。
TOEICスコア別の勉強時間
600点 200〜500時間
700点 300〜700時間
800点 800〜1000時間
850点 1000〜1500時間
900点 1500〜2000時間
950点以上 2500時間以上
ちなみに↓は私のTOEICスコアの軌跡となります。
TOEICスコアの変化
350 初受験 (勉強時間 0h)
↓
625 対策後 (勉強時間 200h)
↓
725 前回から勉強時間100hで到達
↓
775 公式問題集1冊完璧に (勉強時間 600h~ 英検準1級にも合格)
↓
825 フルハウスを学習教材に+文法力強化 (勉強時間 800h~)
↓
825 英会話学習を始めてスコア停滞.... (勉強時間 1000h~)
↓
860
↓
815
↓
915 精選模試+文法力強化で到達 (勉強時間 1500h~)
↓ 英検1級に合格 (勉強時間 2000h~)
TOEICはスコアが上がるごとに必要時間数が増えてきます。
例えば、300点から600点に300点上げる必要時間が200〜500時間に対し、600点から900点に上げるのは同じ300点でも追加で1000時間以上の勉強が必要となります。
このように900点以上を目指すとなると、それなりの努力を要します。
しかし、600点から700点に上げるのは、100〜200時間程度の勉強で可能となります。
現に私も625点を獲得した1ヶ月後に、725点までスコアを伸ばすことができました。
つまり、700〜750点くらいまでは少しの勉強で到達できることを意味しています。
↓の表を見てわかる通り、名だたる企業の採用・昇進基準としてTOEIC700点前後が挙げられています。
このことからTOEIC700点以上は非常に価値の高いスコアといえます。
これから記載してある勉強法を実践すれば、誰でもTOEIC700以上は簡単に到達できます。
下記リンクの記事には、大手企業が設定しているTOEICスコア別の採用・昇進基準が掲載されています。
第2章 TOEIC 600点の勉強方法
はじめにやるべき事は単語をひたすら暗記してください。
理由は単純で、語彙力がなければ英語も聞き取れませんし、文章も読めないからです笑
語彙力をつけて英語力は構築されていくのです。
最初はDuo 3.0という単語帳を使用してくだい。(中学校英単語 haveやtrainなどもわからない場合は、はじめに高校受験用の英単語帳に目を通しましょう)
ネイティブが普段使う英語表現・単語から例文が構成されており、生きた英語を学ぶことができます。
普通の英語学習だけでなく、TOEIC対策の単語帳としても使えるため、英語学習初心者には絶対オススメの参考書です。
Duo3.0が終わったら、次はTOEIC専用の単語帳です。
銀のフレーズを使用してビジネス単語を覚えていきましょう。
*単語暗記の注意点 英単語を暗記する際、例文や派生語まで覚える必要はありません。 はじめは主要の意味 (太文字で書かれた単語) のみ覚えましょう。 余裕があれば例文にも目を通してください。
次に文法です。
文法と聞くと高校時代使ったForestのような分厚い文法書を使うのかというと、使いません。(中学校文法が怪しい場合は、中学生用テキストを見直しましょう!)
理由としては、TOEICに問われる文法に複雑なものはないからです。
中学校文法とTOEIC専用の文法知識があれば十分です。
そこで、TOEIC専用の文法知識をつけてもらうために、下記の本を3〜5周ほど読んで頭に染み込ませてください。
TOEICPart5と6の出題傾向についてわかりやすく書かれています。
TOEIC TEST英文法出るとこだけ!を読んでTOEIC文法というものを知ったら、次は文法特急で実際に問題を解いてみましょう。
使い方としては、問題を解いて答えあわせをして、文章が理解できなかったものは和訳をみて(これを精読という)、わからなかった単語は覚えましょう。
そして、完問できるまで使い切りましょう。
次にリーディング練習をしましょう。
使う参考書は以下です。
こちらはTOEIC公式が販売している、初学者向けのリーディング本となります。
今まで覚えた単語や文法知識を使って問題を全部解いてみてください。
おそらく正答率はまだ低いでしょう。
そこで、解き終わったら文法特急と同じくわからない単語を覚えて、訳せなかった部分は和訳を見て(以下精読と書きます)完問できるまで使用してください。
そしていよいよリスニング練習です。
使用する参考書はリーディングで使用した参考書のリスニング版です。
まず全て問題を解いて見てください。
おそらくこちらも正答率は低いと思います。
リーディングと同じく精読をしてください。
1つリーディングの勉強法と違う点は、シャドーイングをすることです。
シャドーイングとは音声CDに沿って音読していくことをいいます。
* YoutuberのAtsueigoさんがシャドーイングのやり方について動画を出していますので、ご参照ください。
はじめはテキストを見ながらシャドーイングをして、途中からはテキストなしでやってみてください。
信じられないかもしれませんが、リスニング力は向上していきます。
嘘だと思ってやってみてください。
そしていよいよ実践形式の問題を解いていきます。
使用するのはTOEIC公式が販売している公式問題集です。
使うのは最新のものをおすすめします。
理由は、TOEICの問題傾向は少しずつ変化しており、最新版の方がより本番に近い形式となるからです。
*記事作成時2020年5月の時点で最新版
こちらを1回分解いてみてください。
人によってはこの段階で600点近いスコアを叩き出す人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は500点前後くらいでしょう笑
ですが、この公式問題集を使いこなすことこそTOEIC高得点の第一歩となるのです!!
使用方法はみなさんおなじみ解き終わったらひたすら精読、リスニングは精読とシャドーイングをしてください。
そして完問できるまで問題集を解き続けてください。
これらをやれば余裕で600点は超えます。
私自身公式問題集を完問できる前に試験を受けましたが、625点を獲得することができました。
第3章 TOEIC 700点の勉強方法
TOEIC700を目指す勉強方法として、まずはじめに語彙力をさらにつけましょう。
使用する参考書は以下となります。
金のフレーズは先ほど紹介した銀のフレーズのグレードアップ版となります。
こちらはTOEIC900点以上にも対応している単語帳で、全て覚えればPart5・6の語彙問題はかなり楽になります。
金のフレーズを覚えたら、次はTOEIC600点の勉強の際にやりきれなかった公式問題集を完璧にしてください。
これだけです。
おそらく600点を目指す段階で公式問題集1冊を完璧にできる人は少ないと思います。
もし余裕があれば公式問題集をもう1冊分完璧にすれば、TOEIC700点に近づくことができます。
第4章 TOEIC 800点の勉強方法
800点はいわゆる高スコアに分類されます。
ここで新しく使用する参考書は以下となります。
TOEICの問題のうち点の取り所は、Part5・6となります。
上記の参考書はTOEIC900点以上にも対応しています。
使い方はまたまたおなじみ解いた後精読です。
次は公式問題集を今度は2冊を使い込んでください。
使い方はすでに記載した通り、リーディングは精読、リスニングは精読とシャドーイングです。
しかし、これだけで終わりではありません。
TOEICの勉強だけでなく、普段から海外ドラマを使ってリスニング勉強をするように心がけてください。
おすすめのドラマはフルハウスです。
20代後半から30代の方は知っている方も多いと思いますが、NHKで夜に放送していた海外ドラマです。
内容も面白いのはもちろん、使用されているフレーズも比較的簡単で理解しやすいものとなっております。
はじめに5〜10分間を字幕なしで、見終わったら同じシーンを字幕ありで見て、聞き取れなかった部分を確認するといった勉強法を試してみてください。(余裕があればシャドーイングも)
第5章 TOEIC 900点の勉強方法
最後にみなさんが憧れる900点の勉強方法となります。
今まで紹介した参考書を完璧にするのはもちろんですが、このスコアまで来ると大切なのは、問題演習の回数です。
そこで、以下の問題集も解いて見てください。
これらも解き終わったらひたすら精読とシャドーイングをして完璧にしましょう。
次は公式問題集を2〜4冊使い込んでください。
できれば販売されている全ての公式問題集を網羅してほしいのですが、大変ですし最初の2〜3冊は情報が古いので、最低でも2冊多くて4冊で大丈夫です。
また、900点以上を目指すには時間内に全ての問題を解けるように、速読力を上げておいてください。
方法は精読をする際に読解スピードを速めることを心がけてください。精読でも徐々に読解スピードを早めれば本番でも同じように読めます。
もちろん上記以外にも、日頃から海外ドラマやユーチューブを使ってネイティブ英語に触れることを忘れないでください。
最後に
TOEICリーディングの速読は仕事において非常に役立ちます。
なぜなら、仕事において4技能のうちリーディングは一番使うので、速読力を上げれば仕事は速くなります。
また、皆さんが思っている以上に国際化は進んでおり、仕事や学問において英語を目にする機会は多くなっているので、最低でもTOEIC700〜800レベルにしておくべきです。
TOEIC学習を機にみなさんが英語を好きになってくれると嬉しいです。
ご拝読ありがとうございました。