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「思えばたくさん呑んできた」(読了)

 久しぶりに椎名誠さんのエッセイ。
 お酒に関するショートエッセイをまとめた一冊。どのストーリーもほぼ見開きで一話。
 タイトルの通り椎名さんは「たくさん呑んで」いらした。
 椎名さんというとやはりビールというイメージ。かつて週刊文春を毎週チェックしていた頃、椎名さんのエッセイもチェックしていた。椎名さんのエッセイで先ずチェックしたのはビールの記述があるかだった。「ビール」の3文字を探した。
 翌朝体重に跳ね返ってくるので普段ビールはあまり飲まないようにしている。しかし、この本を読んでいる最中に、椎名さんの飲みっぷりにつられて缶ビールを数本飲んだ。
 最近読んだお酒に関する本では、肴やつまみを「アテ」と書いているものが少なくなかった。思わず著者の出身地をチェックした。
「アテ」は西のほうの言葉だと記憶している。東の人間が使うと違和感を感じる。いっぱしの酒呑みを気取りたくて使っているのだろうか。
 椎名さんは千葉のご出身。「肴」で通していらして流石だと思った。僕も東京出身で関東の人間なので、それに気付いた2018年から「肴」もしくは「つまみ」と書くようにしている。
 読む「肴」にもなる呑兵衛には要チェックの一冊。

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