「味の台湾」(読了)
2021年の初秋の週末、外苑前のWORLD BREAKFAST ALLDAYで台湾の朝ごはんを食べた。食事の後で銀座線で外苑前から日本橋に出て誠品生活に寄った。「週末台湾」の気分をキープしたまま店内をブラブラした。台湾に関する本を集めた一角にこの本があった。表紙を見て「おっ!」となった。厚みがあり読み応えがありそうで台湾好きなら楽しめそうだと思った。値段を見てまた「おっ!」となった。3,000円オーバー。そのときは購入を見送った。後日再び誠品生活を訪れた際にも手に取ってみたがもう一回見送った。
年が明け2022年になって、この本と足繁く通っている新宿ベルクのフリーペーパーを編集した「底にタッチするまでが私の時間」のイベントの告知をインターネットで見つけた。その本の編者の木村衣有子さんとは三年前にある本のイベントで一度お会いしてる。読了したその本を携えてイベントへ行かなければと思った。イベントへ行くなら「味の台湾」も読まなくてはという状況になった。
イベント直前に購入した「味の台湾」は台湾の有名な食通のエッセイを厳選したものの日本語訳。400ページ近くありイベントまでに読了できず。イベントでお話を伺い、先を読むのがますます楽しみになった。訳者の川浩二さんに読んでいる最中である旨を告げサインをいただき会場を辞した。
イベントの翌週末に読了。面白かった。料理名の馴染みのない漢字での表記に慣れるまでなかなか読むリズムができなかったが、リズムができると最後まで一気に。光瀬憲子さんの台湾の食に関する本を何冊も読んでいたのでピンときたところがたくさんあった。
翻訳でここまで面白かったのだから原書で読めたら著者の食べもののチョイスの良さも味の表現の上手さももっと楽しめるのにと思った。
この本を面白く読める方はかなりの台湾好き・台湾通だと思う。3,000円オーバーの本なので買うまでに3回見送ったが買って良かった。台湾ものを読み尽くして未読の方は是非。僕は気になったところに付箋を貼りながら読み進めた。付箋を貼ったところをまとめて台湾再訪の際のガイドにしようと思っている。
この本を携えての台湾再訪が待ちきれない。同じく川さんが翻訳なさった「中国くいしんぼう辞典」が現在とても気になっている。台湾再訪のチャンスを窺いながらそちらも読んでみようと思っている。