「キャンティ物語」(読了)
未だ訪れていない僕にとっては20代の頃からの憧れのお店のお話。作家の故百瀬博教さんには生前行きつけになさっていた多くのお店に連れて行っていただきました。
フジキッチン(浅草)、いちのや(神泉)、みや川(表参道)、新富寿し(銀座)、GHEE(原宿)、麻生珈琲店(市川)、叙々苑(麻布十番)など・・・。
著書にもよく出てくるこのキャンティも百瀬さんは常連で、「えっ?まだ連れて行ってなかったか?よし、今度行こう。」と仰ったきりになってしまい残念でした。
著書に何度も読んで出てきた逸話が満載のお店なのでかなり憧れています。この本はそんなお店の物語。読み始めたら最後まで止まりませんでした。
著者の野地秩嘉さんの著書はこれまで何冊も読んでいて、僕は野地さんの大ファンです。
この本も本当に時間をかけて緻密な取材を重ねてきたのが伝わってきます。「よくぞこういうことまで!」というところがいくつも。
歴史的事実や取材で得た事実もバランスよく描かれていて、そのバランスの良さは圧巻でした。
近々キャンティを訪れてみます・・・僕も一話書くことになりそうな予感がします。