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内なる子の疼き
出産はそれぞれに大仕事で、
産後の回復は決して早くはなかった記憶です。
授乳は続けるのも辞めるのも一苦労で、
助産院に通い続けました。
体力的ピークは
年子のような次男と三男が幼児の頃で、
毎日泥のように寝ていました。
体力に自信はないし、気丈だとも思えない。
周囲の助けがあって、一日一日、生きていました。
3人の子どもたちは
所属先を安定して持たない時期も多かったため、
親子で一緒にいた時間はわりと多かった気がします。
先日ふとその頃のビデオを見ていたら、
私の顔は土の色をしていました…。
一方で子どもたちがぷりぷりと、
記憶以上に健やかそうでした。
誰かが泣いていたら、迷わず近づいて頭を撫でる。
怒られていると目を瞑り、やがて夢の世界へいく。
夕闇も、空腹も、雨も、夢中なら気にならない。
今けんかした相手と、もうお腹を抱えて笑っている。
走ったり、止まったり、後戻りしたり、
登ったり、逃げたり、跳ねたり、潜ったり。
彼らとの日々には、凝り固まったものに
ちくりと針刺すような情景が山のようにありました。
つづく
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