見出し画像

『しらたまときなこが奏でるハーモニーの話』

みなさん、こんにちは。

今回はわが家のペット【きなこ】についてお話しようと思う。


【きなこ】はうさぎである。

種類はネザーランドドワーフ。

かつてピーターラビットのモデルにもなった種類のうさぎである。

ここでピンとくる方もいらっしゃると思うが、【きなこ】の名前の由来はその毛色である。

まるで、きな粉のような薄い茶色。

だから【きなこ】。

なんとも単純。


わが家は何かと和菓子に関係するような名前を付けがちだ。

昔にベタという魚を飼っていた時の名前は【しらたま】。

ええ、白いベタでした。

なんとも単純。


そんな単純な名前の由来を持つ、わが家のペット【きなこ】。

当初、僕はペットを飼う事に大反対していた。


ペットを飼いたくない理由

特に動物が苦手というわけではない。

むしろ、街ゆくワンちゃんや、SNSなどで出てくる動物たちを見ると、おもわず保存してしまうし、ずっと見てしまうほど動物たちのことはかわいいと思っている。

じゃあ、なぜペットを飼うことに反対していたのか?

なぜなら僕はどうしても、ペットが亡くなってしまった時のことを考えてしまうのだ。

先ほど名前が登場した【しらたま】は、うちの環境と合わなかったのか、すぐに亡くなってしまった。

毎日、話しかけて、ごはんをあげて、水を替えて…

【しらたま】をかわいがっていた僕は、かなりショックを受けた。

妻が心配してしまうほど号泣した。

それはもう、こどものように泣いた。

あんなに泣いたのは何十年ぶりだろう。

泣きつかれて寝てしまったことを覚えている。

それほど、とにかくショックで、悲しくて、ちゃんと育ててあげられなかったことが申し訳なかった。

それまでもペットを飼うとなると、少し抵抗があったのだが、【しらたま】のことで、今までより余計にペットを飼うことに反対していた。

ではなぜ、【きなこ】をお迎えすることになったのか?

ま、結局はうさぎさんと暮らしたいという、妻のゴリ押しなんだけど…w


そんなこんなで、とりあえずうさぎさんを見に行こうと、ペットショップへ

ペットショップにて

ペットショップにはたくさんのうさぎさんが居た。

同じお部屋に2~3のうさぎさんが暮らしていた。

大きいうさぎさんも小さいうさぎさんもたくさん居た。

その中で目を引いたのが、小さいうさぎさんの部屋。

毛色が黒、白、茶のうさぎさんが折り重なるように眠っていた。

いちばん下に居たのが茶色のうさぎさん。

黒と白のうさぎさんは眠っていたが、一番下になっていた茶色のうさぎさんは眠っていなかった。

そりゃ重いもん、眠れないよね…。

それでも茶色のうさぎさんは黒と白のうさぎさんをどけたりしなかった。

僕は「この子は優しい子なんかな?」と思っていた。

うさぎ界にもいろいろどけられない理由があるのかもしれないが…

僕は優しいと感じた。


妻が「どの子がいいかな?」と聞いてきたので、「この子はきっと優しいよ、この子がいいんじゃない?」と伝えた。

茶色の毛色の小さなうさぎさんをお迎えすることになった。


お迎えしたその後

うさぎさんを飼うことはもちろん、犬や猫も買ったことがない僕にはちょっと衝撃だったことがあった。

うさぎさんを連れて帰るとき、ペットキャリーも何もないのでどうするのかと思ったら、ケーキの箱のようなものにうさぎさんを入れて、連れて帰ることだった。

ケーキの箱のようなものに入ったうさぎさん。

可愛らしさもちょっとあったのだが、「これで連れて帰るの?大丈夫なん?」という心配が大きかった。

車で約15分くらいの距離。

いつもより安全運転に気を配って、ていねいに、ゆっくりと帰った。

小さな命を育てる責任にプレッシャーを感じていた。

妻に聞くと、妻もそのプレッシャーを感じていて、うさぎさんをお迎えしたその日は眠れなかったらしい。

それでも、小さな茶色いうさぎさんを見て、心は次第に癒されていった。

だんだんとやんちゃになっていくことも知らずに…


つづく




いいなと思ったら応援しよう!