再発
ちょうど一年前、noteにしたためた母の乳がん発覚から手術。
あれから一年経とうという秋に、母が骨折で入院。単なる骨折なのかと思っていたが、乳がんからの再発および転移が怪しいという見立て。え?一年で。80歳で?と家族としては信じられない、受け入れがたい状況となった。
なぜなら、手術からは順調に体調も回復し、元気に一人で出かけたり、家事も普通にできていた。食欲もあり、顔色もよく、衰えをほぼ感じられない状態だったからである。しかし一度転び、二度目の転倒からは、物凄い勢いで衰えが見えていた。近くでみていた姉が心配し、整形外科、脳外科と診察をするも、圧迫骨折出はあるものの脳には異常がないので、まぁ様子見ということになっていた。その矢先、三度目の転倒ではもう立ち上がることもできず、入院となったのだ。
検査の結果、骨への転移。加えて悪性リンパ腫との診断となった。
12月で81になる母。そして骨折の痛みから食欲が落ち体力が落ちまくっている。その中での抗がん剤投与は難しいとのこと。苦しいだけの抗がん剤をやる意味を真剣に考えることになった。結果、乳がん治療のホルモン剤、ステロイド剤での治療となる。
高齢になってからの治療の進め方というのは、本当に難しい。
何が正解で、何が不正解かもわからない。
薬が効くのか、効かないのか。体がもつのか、もたないのか。
意識もはっきりしていて、多少は食事もとれるようになった。とはいえ、体力の衰えは著しい。これを治療というのだろうか。QOL向上というべきなのか。
予後がどうなるのかわからないまま、毎週帰省しながら、少しでも母が元気なうちにとせっせとお見舞いに行く。そうやって家族としては覚悟を少しずつ決めていく作業のようにも感じている。いや、まだ覚悟をするには早いのかもしれない。それすらわからない、不透明な今だ。
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