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お金を使う意味
本当に今更、と思われるかもしれませんが、原田ひ香さんの「三千円の使いかた」という小説を読みました。
この小説を読み終えて、一番考えているのは
「自分が感じている3000円の価値を、他人と比べることには意味がない」
です。
3000円なんて小銭よ、と言わんばかりのセレブも小説には出てきますが、それを羨ましがらなくていいと思うんです。
確かに、今は何をするにもお金がかかります。私は今年で50歳になりましたけど、子どもの頃は安く買えたお菓子も、今同じ値段じゃ買えないですね。確かに物価は上がってます。スーパーでキャベツを見たら、「ちょっと今日はキャベツはやめて、別の葉物野菜にしようかな」(笑)とか思います。お金をもっている人なら、そんなこと考えずに買うでしょう。いや、そもそもお金持ちはスーパーには行かないのかもしれません。(よくわからず推測で言っています、すみません。)
お金はあったほうがいいですけど、「生活に困らない程度あればいいかな」と私は思っています。
ただ、ここがポイントなんですけど(笑)、「今困らなければいい」ではなく、「ちょっと先の未来のことは考えて、計算はしておきたい」と思っています。今、何にいくらかかっているのか、その上で、これから何にお金がかかることが予想されるのか、など。それをすることで、自分の暮らしに必要な金額が見えてきます。「お金をどう使えばいいか」を考えることは、生き方、つまり私で言うならば「困らない程度に生きていく方法」を考えることになるのではないかと思います(ここは人それぞれでいいと思います)。
そして、その上で考えているのは「お金を使ったものは消費する。浪費にならないようにする。」ということです。
消費とは、「使ってなくす」ことです。
そこに、きちんと意味を持たせたいと思うのです。
例えば服を買うとして、なんとなく「いいな」で買うのではなくて、例えば「着るたびに気分がいい服」を選んで買えば、単なる消費以上の価値があると思います。また、その服を買うことで、誰かのためになる(作った人が、売れたことを喜んでくれるとか)という機会があるのもいいなあと思います。
例えば、野菜を買うとして、「お得だから買っておこう」ではなくて(そういうのも必要なこともありますが、特に月末(笑)←生々しい)、作った人に「こんな料理を作ったんですよ!めっちゃ美味しかったです!」って報告できたら素敵だなとか思うのです。
例えば、娘が大好きなコンビニスイーツを買います。スーパーのデザート売り場で同じようなものを買った方が安いのはわかりますが、娘が好きなのは某コンビニのスイーツ。だから、せめて5回に1回ぐらいはコンビニに行こうかな、スペシャル感出るし(笑)、と思うのです。(毎回は行けないです、生活に困っちゃうので。)
毎度毎度、ではなくても、お金に意味を持たせることが大切なのかな、と思います。
「三千円の使いかた」というタイトルの本から、こんなことを考えるとは思ってもいませんでしたが(笑)、これからも「意味のあるお金の使い方」をしていきたいと思います。
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