【障害児の育児日記】コミュニティバスに乗ってみた①
特別支援学校高等部1年生の娘。10月に初めての産業現場等における実習を終えました。今、親として思っているのは、「自力で職場に行けるように練習をしたほうがいいな」ということです。娘自身は「働く」ことそのものに慣れるのに精一杯で、通勤手段にまで頭が追いついてはいないのですが、「通勤に限らず、公共交通機関を自分の力で乗りこなす」ということは、将来に向けてできておいてもいいな、と親として思ったのです。
ちょうど、市内で大きなイベントがあり、駐車場が近くに準備されていなかったので、「ならば、コミュニティバスで行ってみよう!」と、練習する企画を立ててみました。
バスに乗るための手順
コミュニティバスに乗る。
簡単なことのように思えますが、動作を細切れにしてみると、意外に手順が多いです。(お金を準備する、から始めるとすごいことになりそうなので、バスに関することだけを書いてみました。)
①自分が行きたい場所に行くバスを調べる。(コミュニティバスは5路線あります。)
②何時のバスに乗るのか決定する。
③自宅に一番近いバス停に行く。(時間を逆算して家を出る。)※上り下りを間違えない。
④自分が行きたい場所に行くバスに、間違えずに乗る。(そのバス停は2路線通っているので、正しいバスを選択する必要があります。)
⑤降りる人がいるときは、降りる人優先で、降り終わったら乗る。
⑥運転手さんに、療育手帳を見せて、料金を払う。(半額になります。)
⑦空いている席に座る。
⑧自分が降りたいバス停がアナウンスされたら、降車ボタンを押す。
⑨バスが止まったら、慌てずにバスから降りる。
⑩目的地まで歩いて向かう。
こうまとめてみると、なかなか大変ですよね。
今回は初めてなので、③から⑩までを、一緒に確認しながら、行き帰り(つまり2回)バスに乗るチャレンジすることにしました。
結果
・③④⑧⑨⑩は体で覚えることができたようです。次は私の声かけなしでできると思います。
・⑤は、状況判断が必要で、今回は試す機会が一度しかなかったので(今後もそんなに多くないかもしれないです、田舎なので)、自分でできるかどうかはまた確認したいところです。
・⑥は、運転手さんが自分の方を見てくれるまで待ってしまうので、「開いて運転手さんの方に提示したら、お金を運賃箱に入れちゃっていいよ。」と伝えました。これは、もう少し練習が必要です。
・⑦は、行きも帰りも、私が手本を見せるために先に乗って座席を選んでしまった(座らないとバスが発車しないので、先に乗ったら先に座った方が良いかな、と思ってしまいました)ので、自分で空いている席に座れるか、確認してみたいです。次は、娘に先に乗ってもらおうと思います。
思いがけず上手にできたこと
・乗るときに「お願いします」、降りるときに「ありがとうございました」と、娘にしてはかなり大きな声、はっきり聞こえる声で言えました。これは、嬉しかったですね。運転手さんに覚えてもらえたら、バス利用ももっと楽にできるのではないかと思いました。これが上手にできるのは、たぶんですけど、支援学校のスクールバスで毎日やっているからだと思います。バスが変わってもできるって、すごいと思いました。
まとめ
初めてのチャレンジは、上出来かな、と思います。何より、バスに乗っているときの娘はとても楽しそうだった(寝てしまうこともなかった・・・寝られちゃうと、降り損ねる可能性もあるのが怖いですね)ので、レジャーとしてまたやりたいな、と思いました。次は、もう少し遠出して、イベントを理由にするのではなく、バスに乗る練習だ、ということをもっと意識してチャレンジしてみようと思います。