さよーならまたいつか!(18)[ルアンパバーン編]
さて、そろそろルアンパバーンを後にしよう。バスのチケットを(一悶着ありつつも)確保。
今日は宿で出会ったフランス人兄貴と台湾姉さんと街散策。(バスチケット確保に大きく尽力していただきました、ありがとうございました。)
フランス人兄貴(28歳)と色々話しているうちに、日本の仕事に対する姿勢の話になった。1ヶ月でどのくらい稼げるの?と聞かれて日本とフランスの現状を比べてみた。
大体このくらい稼げて週5日で〜と話しているとフランスより(彼の話によると)1日あたりの労働時間が2時間近く多いぞ!となった。それで同じくらいの月給。どうしてそんなに働きたいだ?と聞かれ「んーーーー」となった。
「休めるなら休みたいし、働かなくて済むなら働きたくない人は多いよ」と伝えると「なぜそうしないの?」と。再びの「んーーーー」。
「買い物ひとつとっても日本人はあんまりNOと言わないよね」「嫌なことには嫌と言う、違うと思うことには違うと言う、それも大切な考え方だと思うよ」と。説教じみた言い方ではなく、心底不思議そうな表情だった。
旅に出てから日本のことを知らない場面に直面することは多いけど、なぜ答えられないのかはそのことに対して今まで真剣に考えてこなかったからなのかも、と思った。
知ろうとしないから知らない。知ろうとすれば/変えようと思えば、知る/変える努力をするはず、と思った。言われてハッとすることはまだまだ多い。
すると彼は
"But now you have a chance to try and think about it, and that's a step forward."+ウィンク
でも今それについて考えるチャンスを得たんだぜ!それだけで前進じゃ〜ん!+ウインク
的なことを言っていた。笑っちゃった。確かにその通り!良い機会をありがとう。
ナイトマーケットをぶらついたりご飯を食べたり。夜の寺院も気になるよね、とふらっと立ち寄った寺では修行僧たちが熱心に先生の話を聞いていた。するとこちらに気がついた先生が手招きをしてくれた。
座りなさいと言われ、修行僧たちと先生の話を聞く。
話が終わり修行僧たちが立ち上がりいなくなると先生は「少しなら英語ができます」と。
3人で、どこから来た教えなのか、どんな教えなのか、修行僧たちはどうすれば先生のようになれるのか、など質問をすると優しく丁寧に答えてくれた。
感謝の言葉を伝えその場を後にする。先生の微笑みは温かかった。
ルアンパバーンも良い街だったなぁと嬉しい気持ちで宿に戻った。そろそろこの街ともお別れだ。