さよーならまたいつか!(8)[ハノイ編]
起床。ルーカスに別れを告げ、街散策へ。
今日はホアンキエム湖へ。
Q: 湖と池の差とは?
A: 水深
深いものが湖、浅めのものが池。(らしい)
湖には大亀の剥製が展示されているDen Ngoc Son(玉山祠)や15世紀に中国軍を破った王が宝剣を還したとされている塔などが建つ。周囲は約2km、1周約30〜40分ほどで回れる湖。
池の周りではお花屋さんや絵描きの人、カフェスペースなど、皆それぞれ憩いの時を過ごしていた。
湖を散策したら、カフェでコーヒータイム。アイスコーヒーをいただく。日本から持ってきた村上春樹を読みながらまったりします。(村上春樹は旅先で読むにはちょうど良い)(簡単に読み切れないから)(褒めてる)
犬の笑顔に癒されながらコーヒーブレイクをしたら、いつものブンチャへ(笑)。昨日食べたばかりなのに!?という意見は受け付けません。
一旦宿に戻り、シャワーを浴びたり少し休む。今夜は日本人フレンドの3人とご飯へ行くことになっている。楽しみである。
19:00、パブリックスペースに集まり、いざ夜のハノイへ!まず1軒目では生春巻きを食べながらビールをたらふく飲んだ。
ドンと置かれる具材たち。テーブルにナプキンのように置かれるライスペーパーを手に取り各々好きな具材をクルクル。左下の少し辛めのソースにつけていただく。美味しい!ベトナムは飯が美味しい!これまたハマりそうな予感。ビールが進みます。
なぜハノイへ?何をしている人?どこ出身?そんな話をしながら楽しい食事会。英語を話すことも良いけどやはり日本語の会話は楽しい。
その中にいる1人がかなり面白い人だった。ハノイへ来る前、46日間瞑想センターで修行をしていたらしい。もちろんスマホはなし、会話も禁止、毎日瞑想と食事だけの生活。2軒目に移り、ピッチャーで現れる2Lのビールを飲みながら盛り上がる。彼の目標は"解脱"。それは究極の快楽であり、人間が辿り着くべきゴールらしい。
この手の話になると一瞬身構えるが、この人は変に思想を押し付けるでもなく自分の理想を楽しそうに話してくれた。
他の2人とも話して、ブワッと自分の中で何かが動いた感じがした。当たり前だがそれぞれにストーリーがあり、各々必死に生きていた。"常識"とは何なのか、分からなくなる。自分がいかに狭い世界で生きてきたのか、何も知らない現実に直面する。
もしかしたらこれまで生きてきた世界はかなり狭くて、安全なところだったのかもしれない。言い換えれば"恵まれている"とも言える。安全な家があり家族がいて信頼できる友人たちがいる。毎日3食食べられてゆっくり眠ることができる。
"生きる"パワー、強さをヒシヒシと感じる夜。もしかしたら、守りに入りすぎていたのかもしれない。どこの世界でもやっぱり"狂っている"人間は強い。日本での幸せに感謝すると共に、
もう少し"狂って"みようかなとも思う。
(個人の感想です)