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能登から台湾へ
NOSIGNER代表の太刀川英輔です。
少し前の話になってしまいますが、GWは創造的復興で盛り上がっている能登から台湾に移動し、南投で行われたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットに登壇してきました。
能登未来トークで感じた被災者の皆さんの、「自分たちで提案し、自分たちで作り上げる創造的復興」の空気感は、課題の実体験があるからこそ、自分事として未来を捉えているから生まれるもの。
その意味で、能登やかつての東北と台湾の市民のマインドセットは、なんとなく似ている気がするのです。
逆説的ですが、民主主義のマインドセットというのは為政者に任せきりにできない課題を実感した市民に宿るのかもしれません。
台湾に来るといつも感じるのは、市民の自治意識と、政策を選択する実感です。だから台湾の選挙はまるでフェスティバル。政党や政治家を諦めてしまった空気の日本の市民とは大きく違います。
このサミットも、半分は南投の行政や国立大学、半分は民間の財団で運営されていましたが、副総統までご出席される盛り上がりぶり。その中の重要なトピックの1つがソーシャルデザインでした。
日本にもソーシャルイノベーションやデザインのイベントは頻繁に開催されていますが、どれくらい政治家が関心を持ってくれているのでしょうか?
個人的に嬉しかった出会いとしては、進化思考の本でも紹介した、中学生の姉妹がインドネシアから社会に変化をもたらしたByeBye Plastic BagsのファウンダーのMelatiに会えたこと。彼女は大学などに進学するのをやめて、すっかり世界的なアクティビストになっていました。
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またイオンビームによる解析を開発した台湾初のノーベル賞科学者の李遠哲さんにお会いでき、台湾版の進化思考の話で盛り上がれたのが嬉しかった。
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今回は、気候変動などの自然災害に適応したレジリエントな都市はどのように作り得るのかを各方面の専門家の皆さんとコンセプト化したADAPTMENTのプレゼンテーションをしてきました。
私たちが自然に適応する方法は、やっぱり必然から学ぶしかないと思うのです。その方法論は能登や台湾だけでなく、世界中で相似系なのです。
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創造的な政策に、台湾はいつも貪欲です。早速面白いコラボレーションが生まれるかもしれません。
台湾のレジリエンスにADAPTMENTのコンセプトが生かされることを祈ります。