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[対人関係]大丈夫、案外誰も気にしてないから

人の目を気にして自分の時間を削る日々

 私は趣味で10年以上DJをしていますが、他のDJやイベンターとの関係構築のために、彼らが主催するイベントに遊びに行くことがあります。しかし、5年ほど前までは人の目を気にしすぎる傾向があり、生活リズムを維持することを二の次にしてイベントに参加していました。
 その結果、生活リズムと体調を崩し、自分がやるべきことややりたいことに充てる時間を確保できなくなっていました。

思い切って自分優先に行動してみたら

 そうした状況が数年続いたことで、仕事のキャリアを向上させるためには自己投資の時間を確保しなければならないと考えるようになりました。そこで、後ろめたさを感じつつも思い切ってイベントへの参加を自制することにしました。たとえ口約束でイベントに行くと伝えていたとしても、翌日に優先すべきことがあれば参加しないようにしたのです。
 最初は相手の目を気にして苦しい思いもしましたが、意外にもイベントに行かなかったからといって、それ以降の関係が悪化することはありませんでした。

 このとき、私は気づきました。「案外、誰も自分のことをそこまで気にしていないのだ」ということを。
 この気付きは、自意識過剰だった自分にとっては少し寂しいことでもありましたが、逆に言えば、自分がやりたいことを自分のペースで進めても問題ないという確信を得ることができました。

他人のことは気にしない健全な世界

 それ以来、私は相手と安易に約束をすることを避け、「行けたら行くかも」といった気軽なスタンスで仕事以外の催しに向き合うようになりました。そのおかげで、人の目を気にして重荷に感じることもなくなり、以前よりも身軽に過ごせるようになりました。

 今年で40歳になる今、改めて考えてみると、年齢を重ねるにつれて仕事やプライベートで関わる人の数が増え、一人ひとりを意識する余裕は徐々になくなっていくものだと感じます。恋人や家族といった深い関係にある相手以外は、関心が薄れていくのが自然な流れなのかもしれません。
 そう考えると、「案外、誰も自分のことを気にしていない」という考えはあながち間違いではなく、その前提で人付き合いをすることで、お互いに負担をかけずに過ごせるのではないかと思います。

 また、逆を言えば、いちいち他人の動向が気になってしまうのであれば、あえて他人のことに関心を向けないように努めることが他者への優しさにもなるでしょう。

 もし、他人の都合に合わせて自分の時間を費やし続けて疲れてしまっている方がいたら、「相手は自分のことを大して気にしていない」と割り切って、自分を優先して行動してみるのも良いかもしれません。