サムライ
今日も稽古。
最近はあんまりやらないんだけど千本ノック的なやつ。
やり方を間違えると役者を追い込むだけだから取り扱い注意なんだけど。
閉じてた蓋が幾つか開いたので良かったです。
短く、効率的に、効果的に稽古をする。
これもコロナ禍での演劇の作り方だと思う。
それが出来るカンパニーなので楽しい。
稽古帰りにラーメン屋に寄ろうと思ったら通り道にプロレスショップがあった。
吸い込まれた。
ここは私にとっての東京ディズニーリゾートだ。
「マママ、マスク試着しても良いんですか?」
「はい、消毒して御利用下さい」
昨日の打ち合せでエル・サムライの話をしたばかりだったので、偶然ここに来れたのは運命的な何かか裏DDTで後頭部を痛打して見ているただの夢なのかもしれない。
そんなわけでエル・サムライのマスクを購入しました。
懐かしい門が開いた音がした。
高校三年生のとき、演劇の門を叩くかプロレスの門を叩くかで真剣に悩んだことを思い出す。
とりあえず御褒美システムにしよう。
何かを成し遂げたらマスクを買おう。
いつか書きたい台詞は「ハヤブサが立った」です。
そんなわけでマスクを装着して帰宅する。
わし「すまん、内緒にしていたのだが君の夫はマスクマンだったのだよ」
妻「おお、楽しそうで何よりだよ。でもそれを玄関に飾ってはいけないよ」
わし「……玄関に阿修羅・原のサインが飾ってあるけど、あれはいいの?」
妻「あれはよい」
わし「……」
長年連れ添った夫婦でもわからないことは多い。
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![伊藤栄之進](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32075531/profile_13fed58085b86a2c429c4fb98eafd9ca.jpg?width=600&crop=1:1,smart)