横河武蔵野と東京ユナイテッドの提携解消について考える
という事でまずは横河武蔵野スポーツクラブから下記発表がありました。
チーム運営に関する提携解消について (yokogawa-musashino.jp)
そしてちょっと遅れて東京ユナイテッドからも下記発表がありました。
一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブとの提携解消について | TOKYO UNITED FC | 東京ユナイテッドFCウェブサイト (tokyo-united-fc.jp)
どちらかと言うと横河武蔵野の方がぶっきらぼうと言うか、あっさりしている印象です。東京ユナイテッド側の発表の方がより実情に近いものが伝わってくるような気がします。
あくまでも個人的な見解ではありますが横河武蔵野はホームタウンである武蔵野市への拘りがあり、ここが揺らぐことは出来ないという判断だったのだと思います。そして現状の武蔵野陸上競技場ではJリーグに参入出来ないし、行政サイド(武蔵野市)の姿勢では将来にわたって武蔵野陸上競技場を改修する事を期待出来ない。という事だったのでしょう。繰り返してきた事ではありますが武蔵野陸上競技場は住所上でも武蔵野市吉祥寺北町という全国の中でも屈指の高級住宅街の中にあるので、なかなか夜間照明を設置するであるとか、競技場に数千人がそれなりの間隔で訪れる事を歓迎出来ないという事なのでしょう。東京ユナイテッドはJリーグ参入を目指し武蔵野市側の姿勢を踏まえるとホームタウンを西が丘あたりに変更して前に進みたいという思惑があったのでしょうが、横河武蔵野はそこを良しとする事が出来なかったのだと思います。
この辺りは価値観によると思うので難しいところです。そして一番相互理解が困難な分野だと思います。正直、目的がどこにあるのかでしょうか。あくまでもJリーグに参入する事が最優先事項なのであれば(おそらく東京ユナイテッドですね)ホームが武蔵野かどうかなんてどうでも良くて、東京という大きな括りに武蔵野だって入っているのだからどうしてそんな事に拘るのだろう?となるでしょうし、ホームがどこなのかに拘るのであれば(横河武蔵野ですね)チームが生まれて、育った地域から離れるのであればそもそも自己のアイデンティティが損なわれてしまうのでチームが無くなってしまうのと一緒だと考えるでしょう。この価値観が最初から最後まで埋まらなかったのだと思います。私の個人的な考え方は横河武蔵野と同じです。東京は大きな都市です。そして既にFC東京というチームもあります。今更東京をホームと言っても「あぁ、そうですか・・・」くらいしか思いません。武蔵野をホームとする事で自己を確立していると思うのです。
こういうのって本当に人によっていろんな考えがあるでしょうね。でも「FC町田ゼルビア」が「FC町田東京」にチーム名が変更になりそうになった時に大反発が起きましたが、けっこうサッカーチームを応援する人々の中では多数派な気もします。
来年以降は東京武蔵野ユナイテッドというチーム名も変更になるのでしょう。「東京武蔵野ユナイテッド」という商標を東京ユナイテッド側が保持しているようですから「横河武蔵野FC」に戻るというのが既定路線かと思われます。横河武蔵野が武蔵野市をホームとして引き続きJリーグ参入の機会を伺うのであれば「東京武蔵野シティFC」に戻るであるとか、東京を抜いて「武蔵野シティFC」という名称になる可能性もほんの僅かながらあるのかなと勝手に思ったりしています。
今回の提携を是非前向きに捉え「横河武蔵野」と「東京ユナイテッド」がともにそれぞれの方法で成長していく事を願っています。