a bird

逆さまに見た空は
やっぱり空でしかなくて
浮かんだ雲も
落ちてくることはなかった
.
独り言の多い鳥
が多い島
渡る水溜まりは遠く
.
誰かの泣き声も
かき消すくらいにうるさく
思い思いに好きに唄う
今にきっと
居なくなるんだって
静かになる頃には
また違う言葉
繋がって
割れて
笑う
.
.
逆さまに見た海は
やっぱり海でしかなくて
浮かんだ船も
落ちてくることはなかった
.
好き嫌いの多い鳥
が多い島
残る選択肢はいつも
.
何かのサイレンも
かき消すくらいにうるさく
一つ一つが派手に光る
次はもっと
見たくなるんだって
淋しくなる前には
また同じ場面
重なって
止めて
黙る
.
.
思いっきり
あてもなくただ
飛んでみたかったんだ
.
誰かの泣き声も
かき消すくらいにうるさく
思い思いに好きに唄う
今にきっと
居なくなるんだって
静かになる頃には
また違う言葉
繋がって
割れて
笑う
.
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雨の日の部屋の暗さが怖い。