あの日のボール
少年誌の主人公気取り
よく聴いたバンドの歌にあった
“ドラマ型統合失調症”
その歌詞でようやく腑に落ちた
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正体を知ったから
ちゃんと安心できる
状況は特に変わっていなくても
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週刊誌の関係者気取り
よく笑うあの子のこととなると
臆病で辿々しくなっては
どう見ても判り易く惑う
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想像がついたから
ちょっと大胆になる
状況は更に変わっていなくても
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気づいてほしいだなんて
心の底から思ったことはない
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キャッチボールができないから
あの壁に向かって投げる
上手い具合に返ってくるだけで
どうしようもなく嬉しくて
意味もなくその場で回ったり
小さく跳ねるところは子どもだった
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キャッチボールができないから
あの空に向かって投げる
コントロールが鈍っていただけで
何回目かには取り戻す
その勘を真面目に信じたり
素直に願うところは子どもだった
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キャッチボールができないから
あの的に向かって投げる
狙い通りに当たったことだけで
初めてのように幸せで
目線ではあの子を捜したり
しっかり照れるところは子どもだった
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結局最後は何処へやったっけ
持って帰った記憶がない
もしかすると今も
あの空き地の草むらの中に
転がっているのかな
あの日のボール
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スープが冷めない距離。ボンドが乾かない距離。アイスが溶けない距離。行く訳でもないけれど、そこがあるだけで違うものがある。安心よりも軽くて、信頼よりも柔らかい。