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忘夜

想いならば
強さや弱さよりも
濃さや薄さを
感じることが多かった
.
2Bの鉛筆を使って
書き殴ったノート
その凄み
.
埋め尽くされているのは
言葉じゃなかった
まだ文字にも満たない
声の破片ばかり
並べ直すのも
楽な作業じゃないけれど
時間はあったから
好きにやってみました
どうなろうとも
僕のせい
.
.
痛みならば
深さや長さよりも
色や温度を
感じることが多かった
.
まっさらな消しゴムを使って
消そうとするはずが
空回り
.
振り回されているのは
独りじゃなかった
まだ毒にもならない
苦い薬ばかり
笑い飛ばすのも
誰の仕業じゃないけれど
自由はあったから
いつも待っていました
どうしようとも
僕のせい
.
.
まだまだ今は
小さきもの
こんな夜もきっと
.
埋め尽くされているのは
言葉じゃなかった
まだ文字にも満たない
声の破片ばかり
並べ直すのも
楽な作業じゃないけれど
時間はあったから
好きにやってみました
どうなろうとも
僕のせい
.
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季節が人を見つめる。

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